★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

豊玉姫神社を訪ねる(香川の神社206)

2019-10-19 18:09:14 | 神社仏閣


豊玉姫神社は男木島。最近は猫と風景でちょっとした観光スポットになっているようである。



神社は山の急斜面にある。もっとも、この島の家はみんな急斜面にあるのだが……。参道を登ってゆくと、左手に落下しないように縛り付けられた「出征紀念」の碑がある。助役の名前が最後にあって、彼が世話人になって建てたのかと推察される。



その上には、鐘楼。神社に鐘楼はおかしいとかもう思わなくなりましたね。もともと神社が仏堂を真似てんのかもしれんしね。『神社誌』をみたら、この神社について「別当長寿院神職三宅云々……」という記述が『玉藻集』にあるらしいですね――



拝殿。拝殿の正面には、男木中生徒会による「豊玉姫神社」の説明が掲げてありました。これによると、山幸が針を落っことしたのが大槌と小槌の両島の間だそうである。つまり……あそこあたりか



鳥居の向こうに二つ小さい▲の島が二つありましょう。あれが鳥居扱いにもなってるらしくて、山幸が針を落っことした海の地点から境内までが参道なのである。長いなあ……。というか、山幸は慣れないのに、沖まで出てんじゃないよ。ともかく、困っている山幸に竜神が「東に島があってそこに釣り針があるよ」と言ったので、男木島に上陸したのです。そりゃあるだろう、島なんだから。――それはともかく、すなわち、――間違えました。山幸は男木島から沖にでたのではありません。どこか遠くから漂流してきていたのです。どこから来たのか知りませんが、さすが海のでかさを知らない山幸です。川だと思って油断したのではないでしょうか。

 

狛犬さん。



本殿。



境内社。



名物猫。スフィンクスのごとし。



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