★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

メタクロース

2010-12-25 23:53:08 | 日記


メタボ検査にひっかかり、衣類を脱いだ上に卑怯な手を使って体重をごまかしているうちに、わたくしにプレゼントを渡せなかったサンタクロース

春が馬車に乗ってくるわけないだろう

2010-12-21 11:52:05 | 文学


ただいま文学Aのレポート「春は馬車に乗って」のパロディを採点。もしかしたら「春は馬車に乗って」はとんでもない駄作だったのか?パロディにしたら読むに耐えない感じになっている。「少女病」はそれほどでもなかった。私が、「この小説のパロディはふざけた感じにはなかなかできないだろう。君たちの文学の才能が問われている」と口走ったのがいけなかった。文学的にしようと思った場合、だいたいメロドラマになる。これは文学史的な原因を講義で追求する必要がある。

ヤンボラ守る×ジャー

2010-12-19 03:32:57 | ニュース
新聞を見てたら、「ヤンボラ守るんジャー」という学生主体の防犯団体が、最近発足したそうである。

警察庁が創設した「若い世代の参加促進を図る防犯ボランティア支援事業」の一環らしく、どの新聞記事をみても「学生主体」の活動と言っている。そもそもなぜ警察庁の事業の一部の癖に「学生主体」であるとか書けてしまうのか。そもそも「促進を図る」「ボランティア支援」って、強制したいのか、支援したいのか、どっちなのだろう。ボランティアはそもそも自主的な活動じゃないのだろうか?「学生主体」と銘打っている事業で、学生が主体であった場合を、私はいまのところ見たことがない。

「主体」という概念は、日本の哲学史のなかで非常にやっかいな経緯をもつ言葉のひとつであるが、とりあえず日本の新聞記事で使われる場合、北朝鮮の主体思想並みのレベルかそれ以下のニュアンスしかない。だいたい、下いびりの上諂い的な人間が元気になる政策について使われる。

戦前の高校や大学でナショナリズムを煽った学生に主体はあったか?学生運動で大学の研究室を荒らしていった学生に主体はあったか?

「ヤンボラ守るんジャー」というネーミングの頭の×さに苛々し、駅前とかで活動しているその防犯団体の学生をぶんなぐってしまった場合、誰が責任をとってくれるのだろう。むろん殴ったやつの責任である。

無論、心遅れ、かつ心ある人々は、そんなことで人生を棒に振る訳にはいかないと考えるであろう。くだらない風が吹いているが、それはいつもいつかは止むであろう、と考えるであろう。弁証法をわたくしは信じるものである。

オタクどもの宴

2010-12-18 08:50:43 | 大学


昨日は国語研究室の忘年会でした。二次会はカラオケに連行されました。K井さんが私に「風立ちぬ」を歌わせました。わたくし、どんどん歌が下手になっています。私以外、みんなアニメソングを歌っていました。(非常にキモチワルカッタです。)ああそうですかAKBなんとかはアニメソングじゃないんですかっ。

カラオケで隣接したグループはどうやらうちの医学部の連中だったらしい。案の定一緒に歌ってた。

結論1、医学部の人たちはみんな歌が上手い。

結論2、オタクの偏差値高いどうしは仲が良い。

2010-12-17 17:45:23 | 文学


測量師さん、あなたの仕事は、毎日二つの教室を掃除してストーヴを焚いておくこと、校舎の簡単な修繕、さらに教室で使用する道具や体操用具を修理すること、校庭の通路を除雪しておくこと、わたしと女の先生のために使い走りを引き受けること、また、あたたかい季節になったら校庭の手入れをしていただくことなどです。



そのかわり、あなたは、ふたつの教室のうちどちらかお好きな方に住む権利が与えられます。



ただし、同時に両方の教室で授業がなされず、たまたまあなたが住んでいらっしゃる教室のほうで授業がある場合は、もちろん、もう一方の教室に移っていただかなくてはなりません。



学内で炊事をすることは許されません。

……以上、カフカの「城」の第七章を前田敬作氏の翻訳でよみながらの午後でした。