★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

春が馬車に乗ってくるわけないだろう

2010-12-21 11:52:05 | 文学


ただいま文学Aのレポート「春は馬車に乗って」のパロディを採点。もしかしたら「春は馬車に乗って」はとんでもない駄作だったのか?パロディにしたら読むに耐えない感じになっている。「少女病」はそれほどでもなかった。私が、「この小説のパロディはふざけた感じにはなかなかできないだろう。君たちの文学の才能が問われている」と口走ったのがいけなかった。文学的にしようと思った場合、だいたいメロドラマになる。これは文学史的な原因を講義で追求する必要がある。