メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

日本沈没(DVD)

2006-08-10 20:23:34 | 映画
日本沈没(DVD)

ただいま劇場公開中のリメイクの元ネタがこちら。
当時385万部を売り上げ、映画興行収入も40億円の大ヒット作品。
日本が水没するというショッキングなストーリーは、地震大国であり、
第2の関東大震災が囁かれる現代にも充分訴えかけるテーマ。

わたしはもともとパニック映画も大好き。
最高傑作は『タワーリングインフェルノ』!高層ビル火災の話で、
何度観ても実際手に汗びっしょり握り締めてしまう。

冒頭の潜水艇が水深何千メートルを潜って、地下で起こる異常事態の
特撮からもう一気に引き込まれる。
科学者から、政治家も巻き込んで、国際的な移民問題にまで発展していく様が
丁寧に、丁寧に描かれているがゆえにとてもリアルだ。

戦争体験、大空襲、大洪水、阪神大震災を体験したという著者
だから書けた壮大なスケールのSF超大作の見事な実写化。
藤岡弘の日本人離れした、アメコミみたいなキャラ/笑 ほか、
丹波哲郎の良心的な理想の首相像、いかにもマッドサイエンティスト風ながら、
実にシリアスな熱い演技で作品を引っ張り続ける小林桂樹など
脇を固める俳優もみな素晴らしい。


◆特典
■原作者・小松左京と地球物理学(東大教授)・竹内均の対談
竹内氏の出演シーンを褒めて、寄席で講義の話し方を学んだとかの
2人の四方山話が面白い。
アメリカの科学雑誌を参考にして、『NEWTON』を創刊したとか。
この雑誌、わたしもなぜか買ってた時期があった。
とにかくフルカラーの写真やイラストがキレイだったのと、
フシギな話を分かりやすく書いてあって、なかば格好つけで/笑

■小松左京、橋本幸治、中野昭慶(特技監督)によるコメンタリー
クロサワ班と円谷班で石油ショックのころ、撮影所の電気を奪い合った話など、
数え切れない苦労話は本編同様の面白さ。
「大きなウソはいいけど、ディテールのウソはダメ」
コメント

日本沈没

2006-08-10 19:57:32 | 映画
日本沈没

「生きることより、大切なこともあるの。人を好きだという想いは」(うろ覚え

元ネタをDVDで観て、かなりショッキングな内容と、ダイナミックな映像の
壮大なパニック超大作に大感動して、今回のリメイク公開をすごい楽しみにしていた。
CGでよりリアルに津波や地震が映像化されていたことに加えて、
ストーリーの細かい部分や、構成、演出も元ネタとだいぶ違ってて、新作みたいに楽しめた。
でも、友達は隣りで始めから終わりまで泣き通しで、心拍停止寸前の瀕死状態
まず、友達をレスキューしてくださあああい/叫

途中でなんと!バ・バ・バ・バイトくんが出てるっ!(思わずシートでのけぞった/爆
チョイ役かと思いきや、富士山観測所で柄本明と共に大活躍!
とりあえず、バイトくんさえ生き延びてくれたら…ハラハラ
次々と被害を受けた地域が映されてゆき、長野もマグマに飲まれてグダグダだった/涙

草薙くんの淡々とした演技が、切羽詰まった状況下では妙に腹が据わっちゃう感じが出てた。
正直、キャスティングを知ったときは少なからず不安を抱いてたのだけど、
こんな特異な役者は貴重だな。

再会シーンに男女ボーカルのバラードをかぶせて仰々しく盛り上げる演出なんかとかは、
ハリウッド映画を意識しすぎてるきらいもあったけど/汗(『アルマゲドン』的な

「わたしにも守りたい人がいるんです」

自分しか出来ないことを見つけたとき、何より守りたいものを見つけたとき、
人は自分の生死を賭けてでも、自分の運命を選択し、たとえ死ですら
静かに受け止めらることができるものなのかもしれない。
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