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※「絵本・児童書」カテゴリー内に追加します
■綾辻行人
1960年 京都生まれ
学生・院生時代は京都大学推理小説研究会に在籍
1987年『十角館の殺人』で作家デビュー
新本格ミステリームーブメントの契機となる
2009年 学園ホラー『Another』でも人気を博す
■牧野千穂
1965年生まれ
ステーショナリーメーカーの商品企画デザイナーを経て画家となる
パステルによる独特の深みのある絵で
書籍の装画や挿絵を数多く手がける
■東雅夫
1958年 神奈川生まれ
アンソロジスト、文芸評論家
1982年『幻想文学』を創刊し、2003年まで編集長を務める
現在は怪談専門誌『幽』編集顧問
監修書に「怪談えほん」「京極夏彦の妖怪えほん」シリーズなどがある
SNS かどこかで見つけた牧野千穂さんのイラストを見て
私の大好きなミヒャエル・ゾーヴァに似て
動物をモチーフとした不思議な感覚の絵にひと目惚れ
Instagram でも様々な本の絵を描いていたり
絵本もたくさん出しているようなので
少しずつ掘ってっていきたい
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「怪談えほん」シリーズは
他にもたくさん出ていて
私の好きな宮部みゆきさんも書いている
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児童書が好きな私としては
絵本とは心を豊かにして
読むと心温まるものであってほしいと思っているが
こんなに可愛い絵で怪談って変わった試み
空気人間は世界中どこにでも大勢いて
近くにいても空気みたいに目に見えない
小さな隙間があったらどこにでも入っていける
うさぎの被り物をしたような小学生くらいの女の子が
ちょうどこの本を借りた私の近所の図書館にそっくりな
絵本コーナーで絵本を読んでいる
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俯瞰した構図
他にもいろんな可愛い動物の被り物をした子供達、大人達…
彼らも皆空気人間なのだろうか?
少女は何棟も並ぶ集合住宅に一人で帰宅して
郵便受けから鍵を出して家に入る
いわゆる鍵っ子
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大型冷蔵庫から母親が用意したと思われるブドウを出して
メモには「食べていいよ」と書かれている
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なにか飲みながらベランダから外を見ている
その隣にもうひとつの手の影が映っている
これが空気人間の手?
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左右のほっぺたに同時にそっと触ると
空気人間に変えられてしまう
空気人間に変えるには2人の力が必要だという
一体何のことを示唆しているのか?
本人とその心の中の自分ということだろうか
最後のページは
いくつもある同じ形をしたベランダから
少女が消えて、カーテンが風で舞い上がっている
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少女はとうとう空気人間になってしまったのか?
それともこの高さから飛び降りて消えてしまったのか
怪談というよりも
現代に生きる人々の心の隙間や影について描いている気がする
どうやら黒猫2匹だけが空気人間も見えるようで
玄関までついてきている
生きているのに誰からも見えない
声を出しても誰にも聞こえない
泣き叫んでも誰にもわかってもらえない
そんな気持ちは誰でも一度は陥ることがあるんじゃないだろうか
核家族の生活になり
両親は共働き
子供は一人でご飯を食べることが多くなったと聞く
こうした画一化したアパートでの
何気ない日々のくらしから
子供の豊かな心が育つだろうかと心配になる
思い返すと私も鍵っ子だったが
周りには自然があふれ
時間を忘れて遊ぶ友達がいた
春にはいろんな所にオオイヌノフグリが咲いて
草花のベッドに寝転んでいろんな話をした
特に子供時代のそうした体験は
大人になっていろいろな場面で思い悩む時にも
ふと思い返して、心の平安を保つ大事な鍵になっていると思う
学校、塾、習い事に追われる今の子供達には
そうゆう遊びの時間がどれだけあるだろう
これは大人にも言えること
心も体も空気のように空っぽになってしまう前に
もう一度よく考えてみたい
■綾辻行人
1960年 京都生まれ
学生・院生時代は京都大学推理小説研究会に在籍
1987年『十角館の殺人』で作家デビュー
新本格ミステリームーブメントの契機となる
2009年 学園ホラー『Another』でも人気を博す
■牧野千穂
1965年生まれ
ステーショナリーメーカーの商品企画デザイナーを経て画家となる
パステルによる独特の深みのある絵で
書籍の装画や挿絵を数多く手がける
■東雅夫
1958年 神奈川生まれ
アンソロジスト、文芸評論家
1982年『幻想文学』を創刊し、2003年まで編集長を務める
現在は怪談専門誌『幽』編集顧問
監修書に「怪談えほん」「京極夏彦の妖怪えほん」シリーズなどがある
SNS かどこかで見つけた牧野千穂さんのイラストを見て
私の大好きなミヒャエル・ゾーヴァに似て
動物をモチーフとした不思議な感覚の絵にひと目惚れ
Instagram でも様々な本の絵を描いていたり
絵本もたくさん出しているようなので
少しずつ掘ってっていきたい
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「怪談えほん」シリーズは
他にもたくさん出ていて
私の好きな宮部みゆきさんも書いている
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児童書が好きな私としては
絵本とは心を豊かにして
読むと心温まるものであってほしいと思っているが
こんなに可愛い絵で怪談って変わった試み
空気人間は世界中どこにでも大勢いて
近くにいても空気みたいに目に見えない
小さな隙間があったらどこにでも入っていける
うさぎの被り物をしたような小学生くらいの女の子が
ちょうどこの本を借りた私の近所の図書館にそっくりな
絵本コーナーで絵本を読んでいる
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俯瞰した構図
他にもいろんな可愛い動物の被り物をした子供達、大人達…
彼らも皆空気人間なのだろうか?
少女は何棟も並ぶ集合住宅に一人で帰宅して
郵便受けから鍵を出して家に入る
いわゆる鍵っ子
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大型冷蔵庫から母親が用意したと思われるブドウを出して
メモには「食べていいよ」と書かれている
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なにか飲みながらベランダから外を見ている
その隣にもうひとつの手の影が映っている
これが空気人間の手?
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左右のほっぺたに同時にそっと触ると
空気人間に変えられてしまう
空気人間に変えるには2人の力が必要だという
一体何のことを示唆しているのか?
本人とその心の中の自分ということだろうか
最後のページは
いくつもある同じ形をしたベランダから
少女が消えて、カーテンが風で舞い上がっている
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少女はとうとう空気人間になってしまったのか?
それともこの高さから飛び降りて消えてしまったのか
怪談というよりも
現代に生きる人々の心の隙間や影について描いている気がする
どうやら黒猫2匹だけが空気人間も見えるようで
玄関までついてきている
生きているのに誰からも見えない
声を出しても誰にも聞こえない
泣き叫んでも誰にもわかってもらえない
そんな気持ちは誰でも一度は陥ることがあるんじゃないだろうか
核家族の生活になり
両親は共働き
子供は一人でご飯を食べることが多くなったと聞く
こうした画一化したアパートでの
何気ない日々のくらしから
子供の豊かな心が育つだろうかと心配になる
思い返すと私も鍵っ子だったが
周りには自然があふれ
時間を忘れて遊ぶ友達がいた
春にはいろんな所にオオイヌノフグリが咲いて
草花のベッドに寝転んでいろんな話をした
特に子供時代のそうした体験は
大人になっていろいろな場面で思い悩む時にも
ふと思い返して、心の平安を保つ大事な鍵になっていると思う
学校、塾、習い事に追われる今の子供達には
そうゆう遊びの時間がどれだけあるだろう
これは大人にも言えること
心も体も空気のように空っぽになってしまう前に
もう一度よく考えてみたい