※「町田尚子 まとめ」に追加します
町田尚子さんの絵なので借りてみた
小さい頃から知っている話だと思いきや
だいぶ違っていて興味深い
浦島太郎といえば都市伝説っぽい側面もあるから深掘りしてみたくなった
他の日本の昔話も話が違うのだろうか気になってくる
舌切り雀の絵はしりあがり寿さんだし!
以下続刊とあるからまだまだ他にもあるかもしれない
山下明生
1937年 東京生まれ
京都大学文学部卒業
児童書編集を経て1970年に処女作『かいぞくオネション』を出版
絵本の翻訳に『バーバパパ』などがある
町田尚子
2002年~2008年 月刊『新潮45』(新潮社)の表紙を担当/驚
それらしい画像を見つけたけど、どれも内容がヘヴィ/汗
2010年初版
■あとがき
浦島太郎にはいくつものひな形がある
子供にいじめられている亀を助けるくだりが有名だが
それは明治に入っての挿話が定着したもの
玉手箱を開けたらすぐに白髪のおじいさんになる場面も初めからそうだったわけではない
古事記や日本書紀などの古い文献にすでにあり
中世の御伽草子で話の骨格ができ
巌谷小波による日本昔話と国定教科書で明治の中頃から親しまれる中で
各地の類型が生まれたと考えられる
老後の浦島の後日談から
亀の円盤に乗って宇宙に行く SF まである!
京都府の丹後、沖縄、香川、愛知、長野、神奈川
至る所に浦島太郎伝説があり神社や公園に銅像がある
(長野は周りを山に囲まれて海がないのになぜ浦島伝説があるんだろう?
いずれも「人となり姿かたち麗しき」とあり
浦島は乙姫が一目惚れするほどのイケメンだったと推測される
どうりで表紙に描かれている太郎は
細身の女性のような顔立ちで
これまでになかった絵だな
亀もやけに紫色なのはこれも文献によるのだろうか
海の中がどんなに綺麗でも、竜宮城での暮らしがどんなに贅沢でも
青い空がないのは息が詰まるから私は無理だな/汗
それに乙姫は浦島が好きなのに
なぜわざわざ開けると不幸になると分かっているお土産を渡したんだろう
中に入っていたのは魂?
【内容抜粋メモ】
父は長患いで漁に出られず
母はいつも「釣りの腕を磨いて良い嫁さんを迎えてくれ」と口やかましい
毎回海に出ても魚は一匹もかからず
「明日になれば潮も変わるだろう」とつぶやく
釣竿に見たこともない綺麗な亀があたり
「鶴は千年亀は万年というからな
今日は助けてやるからしっかり長生きしておくれ」と放してやる
ある日、金色のみちに小舟が一艘近づいてきて
美しい女が一人で乗っている
嵐になって流されてきた
この船で私を国まで送っておくれ
何日もかけて行くと虹のような門が見えてきた
門の向こうは見事なお城
ここが私の国 竜宮です
乙姫の父・竜王も出てきて
娘が助けられたお礼に気が済むまで遊んでいくがいい
二人はやがて夫婦となる
ある日、4つの季節が巡る珍しい部屋に案内する
急に故郷が恋しくなって
「3年の月日が過ぎた 年老いた両親を安心させたい」
乙姫は泣いて止めるが
決して開けてはならないと
紫の袱紗に包んだ玉手箱をお土産に持たせる
浜辺に戻ると村の様子はすっかり変わっていて
知ってる人が誰もいない
浦島太郎だと言うと村人は
「年老いた両親を残して突然海に消えた男の話を聞いた」と言う
300年も昔の話
途方に暮れて竜宮の日々を思い出し
包みを開けると3段構えの漆の箱
1段目は白い煙
2段目は手鏡に老人の顔が映る
3段目を開けると2枚の鶴の羽
左右の肩に張り付き
鶴になった太郎は雲のかなたに消える
町田尚子さんの絵なので借りてみた
小さい頃から知っている話だと思いきや
だいぶ違っていて興味深い
浦島太郎といえば都市伝説っぽい側面もあるから深掘りしてみたくなった
他の日本の昔話も話が違うのだろうか気になってくる
舌切り雀の絵はしりあがり寿さんだし!
以下続刊とあるからまだまだ他にもあるかもしれない
山下明生
1937年 東京生まれ
京都大学文学部卒業
児童書編集を経て1970年に処女作『かいぞくオネション』を出版
絵本の翻訳に『バーバパパ』などがある
町田尚子
2002年~2008年 月刊『新潮45』(新潮社)の表紙を担当/驚
それらしい画像を見つけたけど、どれも内容がヘヴィ/汗
2010年初版
■あとがき
浦島太郎にはいくつものひな形がある
子供にいじめられている亀を助けるくだりが有名だが
それは明治に入っての挿話が定着したもの
玉手箱を開けたらすぐに白髪のおじいさんになる場面も初めからそうだったわけではない
古事記や日本書紀などの古い文献にすでにあり
中世の御伽草子で話の骨格ができ
巌谷小波による日本昔話と国定教科書で明治の中頃から親しまれる中で
各地の類型が生まれたと考えられる
老後の浦島の後日談から
亀の円盤に乗って宇宙に行く SF まである!
京都府の丹後、沖縄、香川、愛知、長野、神奈川
至る所に浦島太郎伝説があり神社や公園に銅像がある
(長野は周りを山に囲まれて海がないのになぜ浦島伝説があるんだろう?
いずれも「人となり姿かたち麗しき」とあり
浦島は乙姫が一目惚れするほどのイケメンだったと推測される
どうりで表紙に描かれている太郎は
細身の女性のような顔立ちで
これまでになかった絵だな
亀もやけに紫色なのはこれも文献によるのだろうか
海の中がどんなに綺麗でも、竜宮城での暮らしがどんなに贅沢でも
青い空がないのは息が詰まるから私は無理だな/汗
それに乙姫は浦島が好きなのに
なぜわざわざ開けると不幸になると分かっているお土産を渡したんだろう
中に入っていたのは魂?
【内容抜粋メモ】
父は長患いで漁に出られず
母はいつも「釣りの腕を磨いて良い嫁さんを迎えてくれ」と口やかましい
毎回海に出ても魚は一匹もかからず
「明日になれば潮も変わるだろう」とつぶやく
釣竿に見たこともない綺麗な亀があたり
「鶴は千年亀は万年というからな
今日は助けてやるからしっかり長生きしておくれ」と放してやる
ある日、金色のみちに小舟が一艘近づいてきて
美しい女が一人で乗っている
嵐になって流されてきた
この船で私を国まで送っておくれ
何日もかけて行くと虹のような門が見えてきた
門の向こうは見事なお城
ここが私の国 竜宮です
乙姫の父・竜王も出てきて
娘が助けられたお礼に気が済むまで遊んでいくがいい
二人はやがて夫婦となる
ある日、4つの季節が巡る珍しい部屋に案内する
急に故郷が恋しくなって
「3年の月日が過ぎた 年老いた両親を安心させたい」
乙姫は泣いて止めるが
決して開けてはならないと
紫の袱紗に包んだ玉手箱をお土産に持たせる
浜辺に戻ると村の様子はすっかり変わっていて
知ってる人が誰もいない
浦島太郎だと言うと村人は
「年老いた両親を残して突然海に消えた男の話を聞いた」と言う
300年も昔の話
途方に暮れて竜宮の日々を思い出し
包みを開けると3段構えの漆の箱
1段目は白い煙
2段目は手鏡に老人の顔が映る
3段目を開けると2枚の鶴の羽
左右の肩に張り付き
鶴になった太郎は雲のかなたに消える