メランコリア

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パニック症!突然の恐怖 どう対処?@きょうの健康 こころの不調の処方箋

2019-10-31 12:57:15 | テレビ・動画配信
2019年5月のアンコール

アナウンサー:岩田まこ都、黒沢保裕

「パニック症」
ある日突然起こるパニック発作から始まる

「パニック発作」
激しい動悸、呼吸困難、めまい、突然死ぬのではないかと言う不安に襲われます

症状が強くなると、うつ病を併発する場合もあるため、早めに気づいて治療することが大切です


千葉大学大学院教授 清水栄司さんは、パニック症のスペシャリストです

最近よく耳にするようになりましたね
一生のうちパニック症になる人は100人に一人か二人




パニック発作ではかなり強い不安を感じるそうですね?

このまま死ぬのではないかと誤解するほどの不安や恐怖に駆られます
激しい動悸、呼吸困難、めまいなどのパニック発作は
10分程度で治りますので死ぬことはありません



それも個人差あり 私は30分以上つづく

大体こういう番組って、時間が限られているせいか話すことがいつも同じで
治療法を紹介して「1ヶ月程度で治る」みたいに言うけれども
もうちょっと深く掘ってほしいといつも思う





経過を知ろう
ある女性の例でパニック症の経過を見ていきます

大学生の B さん
ある日、電車の中で心臓が急にドキドキし始めました

電車はかなり混雑していて、Bさんはそのうちなんだかめまいがし、動悸と息苦しさが急にピークに達しました

ひょっとしたら死ぬかもと感じた B さんは
慌てて救急病院に駆け込みましたが、検査の結果は全て異常なし





内臓疾患がなく、こうした症状が出ていると訴えている時点で
パニック障害かもしれないって教えてくれたらいいと思う
そしたらその後の経過も短くて済むかもしれないのに


しかしその後も数回同じような症状が電車の中で起こります
死ぬような病気ではないとわかっていても恐怖感が抜けません

B さんはやがて電車に乗ることさえ怖くてできなくなってしまいました(全く同じ






B さんはいろんな症状がふいに現れていましたね?

パニック症は突然にパニック発作が起こる病気です

パニック発作は13ある症状のうち、4つ以上の症状が突然始まって
すぐにピークに達し、そうした恐怖を感じることを指しています




こうした体験の恐怖感と、起きた状況、場所を結びつけて
悪循環ができてしまうことが多くあります
B さんの場合は電車の中になっています

同じような発作を繰り返すということは多いんですか?

パニック発作は繰り返し起こるという特徴があり
発作を繰り返すと、また発作が起きたらどうしようという不安に駆られます
これを「予期不安」と呼んでいます

パニック発作に目が向きがちですが、厄介なのはむしろ
一度発作を起こしたことで心に植え付けられる恐怖感、不安感です

予期不安が強くなると、発作を予感する場所、状況そのものが恐怖となり、避けるようになります
これを「回避行動」と呼んでいます

回避行動が進むと、パニック症のおよそ1/3の人が「広場恐怖症」にもなるという調査結果があります





この「広場恐怖症」と言う名称も
広い場所が怖い人なのかという誤解を受けるから変えたほうがいいと思う


広場恐怖症が進むと
できないこととか、行けない場所が増えてしまって、外出そのものも避ける傾向が出てきます

生活を楽しむことができなくなって
仕事や学業にも悪い影響が出て、場合によってはうつ病を併発することもあります




●治療の鍵は「認知行動療法」
パニック症の治療法には、薬物療法と認知行動療法があります
認知行動療法は、薬物療法に比べて効果が高く、再発しにくいと言われています

認知行動療法というのは、誤った考え方や行動のパターンを変えるための方法です
不安や緊張に立ち向かい、それを乗り越えて、慣れるような練習をしていきます
パニック症の場合、あえて避けていた不安や恐怖の対象に少しずつ慣れてもらう練習になります

例えば B さんですと、最初は一駅区間しか乗れなかった電車の距離を
大丈夫なようでしたら、次は二駅続けて乗れるようにしていきます



初めて聞く人には単純に聞こえるかもしれないけれども
ずっと患ってる人が見たら、こんな簡単にはいかない


認知行動療法を受けるには?
まずは主治医と相談していただいて、専門家を紹介してもらうといいと思います
ただし認知行動療法の専門家は、日本では不足しており
全ての医療機関で実施されているわけではありません


そこが一番大きな問題なんだけど・・・
心療内科の医師が「日本にはまだほとんど専門家がいない」と断言してるんだから


●症状がそれほど深刻でない場合にお勧めなのは「セルフ認知行動」です
自分で自分の病気に向き合い、問題を解決する方法です






B さんの例で繰り返す理由を考えてみましょう

ステップ1 苦手な場面は混雑する電車の中
B さんの頭には、とっさに浮かぶ考えとして
心臓がドキドキしたら、これがまた発作になって
大変なことになってしまうという考えが浮かびます

そうすると高い不安になります
不安は心臓をドキドキさせたり、胸を苦しくさせたり
そうした身体感覚を増幅する働きがあります

こんなに苦しいんだから、自分はやっぱり心臓発作で死んでしまうという身体感覚への誤解を強くする
死ぬと考えれば誰でも不安になりますよね


ぽっくり死ぬならマシだけど、「死にそうな状態」が永遠に続く恐怖という感じ
例えるなら、チーターに追われて、今にも食われそうになってるウサギ状態
これまで体験したことのがない、想像を超える恐怖感!


これがぐるぐると悪循環になって
パニック発作をよりひどいものにしている


ステップ2 安全行動をやめる

「安全行動」
B さんの場合、頻繁に胸に手を当てて、心臓がドキドキしているのではないか
死なないように立ち止まって動きを止めるような行動が安全行動にあたります

全てが悪いわけではないのですが、安全行動が悪い癖のようになると
身体感覚がますます過敏になって
発作を起こしそうな場所への恐怖感がより大きくなる悪循環が続いてしまいます

ですからゆっくり時間をかけて、胸に手を当てないような良い習慣づけ
安全行動を止めるようにしていくといいと思います


胸に手を当てるもなにも、死にそうだから
一瞬でも早く電車を降りたいと願う
発作がピークになると、深呼吸とかのレベルじゃない


ステップ3 身体症状への過剰反応を減らす
パニック症の人は、息がハアハアする過呼吸を非常に怖がる傾向があります

「ストロー呼吸」をしていただくことで息が苦しいと言う体験をする実験ができます
鼻をつまんでストローを通して呼吸をすることで息苦しさを体験します
(こんなやり方初めて聞いた




こうすると息苦しさを感じると思うのですが
これをやっても死なないというのはどなたでも体験できると思います
息苦しくても死なないんだ、ということを実感していただきたいわけです


ステップ4 怖いと思っているところに行く
Q:これはちょっと荒療治にも思えるんですが?(本当だよ…

決して無理強いする治療ではありませんのでご安心ください

ただあえて避けていた不安、恐怖、そうしたものに自分を暴露しながら
不安や身体感覚に慣れていく「段階的暴露療法」が非常に効果的であることが知られています


人によっては合わないということも伝えたほうがいいと思う
それから、専門家と一緒にやるべき 一人で自分流にやるのは危険


B さんの段階的暴露療法の例
B さんの1ヶ月後の目標は、40分間電車に乗って大好きな水族館に行くことです


まず、このモチベーションの設定が難しい
男性は「仕事への復帰」が多い
主婦は「近所のスーパーに買い物に行く」くらいで治療をやめてしまう方もいるそう


まず1週目
Bさんは駅に行って、駅舎と電車を毎日20分、外から見ることから始めました
駅舎や電車を眺めていると、不安感、ドキドキ感に慣れてきた





いきなり毎日、何週間も家を出られるくらいなら軽いほうだな


2週目
ホームで毎日20分電車を見てみました
近くで電車を見ていると不安感ドキドキ感に慣れてきた




3週目
各駅停車の電車に乗ってみました
すると毎日20分乗ることができました




4週目
40分特急電車に乗って水族館に行くことができました(こんなに簡単に治らない!!
少しずつ不安と身体感覚に慣れていくのが段階的暴露療法です


●ステップ5 心のエクササイズ ゆっくり呼吸法を行う
楽な姿勢で椅子に座る あるいは横になっていただいてもいいと思います
目の前に秒針の付いた時計を置いていただいて、時計を見ながらやっていただくといいです






3秒かけて息を吐きながら、頭の中で「リラックス」と唱えていただきます
その後、3秒かけて息を自然に吸う
これを5分ほど続ける

1日3回 朝・昼・晩、繰り返し練習していただいて
いつでもできるなという自信がつくまでやるといいです

Q:ゆっくり呼吸法というのは、パニック発作が起きた時にも使えますか?

はい 有効です
パニック発作が起きても、慌てずにこのゆっくり呼吸法を行うと良いでしょう


だから、発作になったら、それどころじゃないんだってば


パニック症の受診先
まずは精神科、心療内科、メンタルクリニックなどにご相談いただきたいと思います
是非すぐ受診してみてください


まず、病院の選び方、医師によってもだいぶ対応が違う
自分に合ったクリニックを見つけるまでに何年もかかる人もいる

パニック障害に詳しい医師のいるクリニックを探しても
薬物療法しか選択肢がない状態

カウンセリングは高額 例:30分 5000円

病院自体、患者の症状を長引かせようとしているのではないかという気さえしてくる







なんの病気でも、医師が一度自分でもかかってみるといいといつも思う
虫歯が1本もなく、治療したことのない医師に、虫歯治療の恐さは分からないだろう

今は「認知行動療法」が流行しているけれども
新しいのは「マインドフルネス」 “今、ここ”の感覚で生きること
でも、これもピンとこない人も多いと思う


【ブログ内関連記事】

まる得マガジン ストレスに負けない! マインドフルネス(7)(8)

認知行動療法 第15回@放送大学

ストレスに負けない!心のトレーニング@あさイチ

唯識に生きる 第4回 深層からの健康@こころの時代~宗教・人生~アンコール

「読書感想メモリスト2」カテゴリー内の「健康」参照


私は半年ほどカウンセリングを受けて、ストレスの源、自分の知らない内部を知れたこと

ヨガで自律神経、体をリラックスさせ、血流も良くなり、不定愁訴が消えたこと
が良かったと思っている

「ヨガ・ジムまとめ」カテゴリー参照


1つ思ったのは、スピリチュアル的に言えば、何1つムダはないこと

私は、パニ障になって、自宅と会社の往復の奴隷のような生活から逃れて
自分と向き合う時間ができて、これまで見ているようで見ていなかった
さまざまな周りのことが見えてきたこと

なにより、自分を労わり、褒めて、弱い部分も認めて、大事にすることで余裕ができ
身心の不調と付き合いつつ、自分の望む生き方を探すきっかけになり
病気にもちゃんと意味があると気づいたのが一番大きい

1ヶ月で治して、また激混みの通勤ラッシュに乗る日々が果たして正しいのか?

長年疑問に思いながら、ずっと自分を誤魔化してきたことにも気づくことができた

こうした番組もとっかかりとしては必要だけれども
なにより優先させるのは、自分がどうしたいか? どう生きたいか



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