霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

遠来のお客様

2008-04-11 23:48:42 | 思い出
昨年の秋以降、田んぼの排水対策に腐心して来たが、そろそろ代かきの時期を迎える。
これからは保水対策にシフトしなければならない。
特に供給する水が十分でない田んぼは早めに水を貯める必要があるので、その準備をしていた時にオバサンが軽トラで迎えに来た。
「珍しいお客様が訪ねて来てますよ」とのことだった。

オジサンは仙台で小学生のバレーボールチームの監督を通算で三年務めたが、横須賀で僅か半年だけだがママさんチームの監督をしたことがあった。
なんとその時のセッターだったSさんがご主人を伴って平泉、花巻観光のついでにわざわざ立ち寄ってくれたのだった。
チーム最若手でセンスの良いトス回しをする美人ブレーヤーだった。

新幹線で来て、一関駅からレンタカーのナビを頼りに山間僻地の我が家に一発で辿り着いたとのことで、それを聞いたバアチャンは「なんだが知らねぇけど、ナベ(?)というもの随分便利なものなんだなぁ」と驚いていた。

オジサンの監督就任は前任の監督が急に辞任したことによるものだった。
強敵にも善戦するけど格下のチームにもいい勝負をしてしまうような力にムラのあるチームだったが、格下の相手には着実に勝ち、強敵には接戦に持ち込める試合展開ができるチーム力になった時に転勤辞令が出てしまい、後ろ髪を引かれる思いで横須賀を後にした。

「試合はセッターが作る」を信念としていたのでSさんには厳しい注文を随分出したが、それにめげることなく明るいキャラでチームを引っ張ってくれた。
Sさんは腰を悪くして五年前にリタイヤしたそうだが、レシーブの要だったFさんはまだ現役で頑張っているとのこと。
また、バアチャンと同い年だったHさんや次の長老格で姉御肌のYさんも最近までプレーしていたとのことで、当時のメンバーの近況等に話しが盛り上がった。

チームにはオバサンも所属していて、長身とジャンプ力を武器にブロック要員として活躍した。
夫が監督だとやりにくい面もあったと思われるか、「充実した練習ができ楽しくバレーができた時期」と述懐している。

20年振りの再会で語り尽くせないことも多かったので、夜に宿泊先である平泉のホテルを訪問し、酒を酌み交わしながら思い出話しや農業問題に話しが弾んだ。



まだ種蒔きが終わっていない分もあるが、最初に種を蒔いたものは既にこんな大きくなっている。
千葉の農家出身というSさんのご主人は、着くなり各ハウスや周辺の田畑をつぶさに観察されていた。

今の季節は襟裳岬同様に「何も無い春」となっているが、道路脇や土手には大きくなったフキノトウが花盛りとなっている。
車で来る途中にそれを見た二人は「こんなに沢山出ているのだから、きっと植えたものに違いない」と思ったそうだ。


コメント (2)
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