今日は、百姓の仕事始めとなる「農はだて」の日。
しかし、雪と寒さで農作業どころではないので形ばかりの儀式で済ませるが、
最近はその簡単な儀式さえも省略している。
市野々の叔母は、「農はだて」の日が誕生日と重なっているのが幸運で、皆から
祝って貰えることが多いようだ。
特に、昨年は米寿という節目の年だったことから、孫子から盛大に祝って貰っていた。
今朝電話をしたら、今年は「誰からも何もない」と寂しがり「外も寒いが心も寒い」
などと洒落た愚痴をこぼしていた。
当地ではお目出たい時に食べる御馳走は「お餅」というのが相場。
叔母が赤荻から市野々に嫁いだ60有余年前の結婚式の際も、皆でお餅を食べて
祝ったものだった。
そんな昔を思い出し、叔母の満89歳の誕生日を祝ってお餅を届けた。
(左からアンコ餅、ジュウネ(エゴマ)餅、納豆餅。一番右はおでん)
(参考) ネットから 「農はだて」とは・・・
その昔、私たちの祖先は一年を休みなく働き、唯一の休みといえば正月十日間だけだった。
農はだてとは、その休みが明けて、新年の農作業を始める日をいう。
この日、男達は、朝早くからモドツと呼ぶ二十四本の縄をない、女達は、小さなワラを束に
して取り出し、稲ワラを苗に見立てて田植えをし、その上から豆がらをしいて豊作を願った。
そうした行事が終わるとみんなで餅を食べて、農はだての行事は終わる。