蟻の集団は全員が働いているように見えるが実際に働いているのは2割で、残りの8割は
遊んでいるだけらしい。
そして、その良く働く2割を取り除くと残された集団の中から新しい2割と8割が誕生する
とのこと。
これは会社時代に組織マネジメントの研修で講師からよく聞かされた話しだった。
人間の集団でも同様の心理が働き「組織から2割の精鋭を除くと、残された者から新たな
2割の精鋭が誕生する」がその結論だった。
一方、鶏の集団心理は蟻とは少し様相を異にする。
飼い始めてから一年ぐらい経過すると必ずイジメが始まり、同じ部屋で暮らす一羽が
他の鶏達の総攻撃を受け、命を落とすことも稀ではない。
イジメの犠牲者がヒイヒイと一日中悲鳴をあげるのを聞くのは心が痛むので、早めに
鶏舎の外に出して「生き地獄」から解放するようにしている。
しかし、暫く経つと残された鶏達の中から新たな犠牲者が生まれ、その繰り返しとなる。
学校等のイジメが根絶できないのは「鶏達の集団心理と相通じるものがある」と考える
とそら恐ろしくなって来る。