浜矩子・同志社大学大学院教授は、アベノミクスを「アホノミクス」と
一刀両断にした経済学者だが、ロシアのウクライナ侵攻について、毎日新聞
のインタビューに答えていた。(2022.3.10)
プーチン大統領の暴挙、蛮行で。このような行為は人類がすでに捨て去った
のだと思っていましたが、21世紀に復活するとは驚くべきことです。
あまりに長く独裁的な権力の座にいるので、周りは良いことだけを言う人間
しか残らず、正確な判断ができていないのでしょう。いずれ墓穴を掘るのかも
しれませんが、その前にこのような暴挙に出て、人命がどんどん失われていま
す。本当に許しがたいことです。
また、サンデーモーニングでお馴染みの日本総合研究所会長の寺島実郎氏は
「核共有」論について次のように述べていた。(2022.3.16)
「核共有」という議論には「力こそ正義」という前提が存在する点で、気を
つけなければなりません。力をもって主張を通す勢力には、力をもって対抗し
なければならないという前提です。しかし、それが間違いであることを思い知
らされているのが、今のロシアです。
ロシアの孤立や経済の悲劇を中国は目撃しています。世界の相互依存システ
ムから孤立することが、いかに怖いことか。中国も香港までは「自分の領域」
として統制を強めているのかもしれませんが、台湾について冒険主義的に動く
べきではないことを今思い知っていると思います。力に対して力で対抗するの
ではなく、(経済制裁を中心とした)ソフトパワーの効果を見せつけたという
のが、ウクライナ危機から読み取れることです。