安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
子供の頃は娯楽が少なかった。
だから田舎芝居のチャンバラも人気があった。
「雁が東に飛んで行かぁ」の台詞で有名な国定忠治は芝居の定番だった。
「赤城の山も今宵限り、生まれ故郷の国定村や、縄張りを捨て、可愛い子分の手前たちとも、
別れ別れになる門出だ」
そんなシーンを何度も見たように記憶している。

(市野々の叔母宅の福寿草)
しかし、当地の雁の群れは夕方になると南西に向かって飛行する。
早朝に北東に何組も編隊(1編隊30~50羽、100羽超の例もある)を組んで飛行するのを
見かけるので、夕方は帰路なのかもしれない。
しかも、ハクチョウに較べるとかなり上空を飛ぶので鳴き声を聞いて初めてその編隊に気付く。
驚くことに「声はすれども姿は見えず」状態となる暗闇になっても声が聞こえて来ることも
少なくない。
鳥目も意に介せず、出発地も目的地も不明な「雁の天空ショウ」は晩秋から早春にかけて毎日
続く。
GAP(Good Agricultural Practices)または「農業生産工程管理 」とは、農業においてある
一定の成果を得ることを目的として実施すべき手法や手順などをまとめた規範、またはそれが適正に
運用されていることを審査・認証する仕組みのこと。
先日の認定農業者の研修会で講師となった小野さんは既に認証を取得し「その必要性」を強調して
いたが、受講者の反応はイマイチだった。
GAPを取得しないと「輸出は勿論のこと東京五輪の外国人選手への食材提供さえも出来ない」とのこと。
にもかかわらず浸透しないのは何故か?

その答えが昨日紹介した「週刊ダイヤモンド」のコラムで解説されていた。
「認証取得に掛かる費用が高額で、しかも1回取得すればそれで済むのではなく毎年審査を受ける必要が
あるため」らしい。
いずれにせよ先駆的農業者に較べたら我が家の農業はオママゴトに近い。
GAPの認証取得以前の実力に「大きなギャップがある」ことを痛感している。
仙台在住で運送会社を経営するO社長が「週刊ダイヤモンド」を送ってくれた。
丁度一年前にも送って貰っていてテーマは今回同様に「儲かる農業」だった。

「儲かる農業」は我が家の目指すところでは無かった。
家業の農業を継続するために「まずは自立経営を達成する」ことに主眼を置いた。
仕事の組み立ても従来の延長線上でしか無かったのもそのためだった。
しかし、喫緊の課題となっている後継者問題を解決するためには「時間を惜しまず労力を
投入する従来型の農業」に限界を感じ始めていた。
農業の魅力は「お金では測れない」と思っているが、それで若者を惹き付けることは難しく
「儲かる道しるべ」を示す必要性を痛感し始めていた。
そんな時に今回頂戴した「週刊ダイヤモンド」は多くの示唆を与えてくれた。
3.11の福島原発事故による放射能汚染で「山菜の販売自粛」が続いているが、その損害賠償請求を
遅まきながらすることにした。
単年度で見ると僅かな金額だが、数年分が蓄積されると我が家にとっては半端ではない額となりそうだ。
しかし、損害賠償請求をすることに決めたのは「金額の多寡」ではない。
事故原因の究明も無く、事故の後始末の見通しも立っていないにも関わらず、再稼働を推し進める国や電力会社
に対し、ささやかな「抗議の意思表示」のつもりでいる。

(枝が広がっている栗の木を伐り倒すのは怖かったので最後はバックホーの力を借りた)
東電から送られて来た賠償請求書は冊子式の分厚いものだったので、相談員に来て貰い当方の
損害額等を整理した資料を渡して説明し、別途具体的な請求額を算出して貰うことにした。
間もなく6年が経過しようとしているが、賠償請求が遅れた理由は、単に抱えている懸案事項の内では優先順位が
低かっただけのこと。
それでも、長年の懸案事項の一つが解消し「ホッ」とした。
雪が解け始めたこれからは本格的に支障木伐採や薪作りが始まる。
手始めとして市野々の支障木伐採に着手した。
ところが、刃を研いで入念に準備したつもりのチェンソウの切れ味が悪いのに仰天した。
その「半端でない切れ味の悪さ」で刃の向きか逆になっていたことに気付いた。

(折角の名機も「初歩的な間違い」をされたのでは力を発揮できなかった。)
チェンソウはその後もトラブル続きだった。
入れ替えた刃の装着が上手く行かなかったり、締めたネジが斜めだったり、挙げ句の果てに
エンジンの再起動もままならなかった。
結局、実働時間は市野々に居た時間の半分程度にしかならなかった。
大いに悔やまれたが、「マァ、こんな日もあるさ」と思って諦めるしかない。