安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
本の間にでも挟んであったのか、「河北春秋」の切り抜きが部屋の床に落ちていた。
部分的に赤線が引かれ、余白には掲載日もメモされていた。
今、読み返してみても「なかなかの内容」と感じたので紹介したい。
※「河北春秋」は河北新報の一面コラム。

(裏の道路側から見た改修工事後の倉庫)
河北新報「河北春秋」2005.6.7
先月末の本紙くらし面に載った投稿に感心させられた。
五十九歳になる畔柳貴美江さん。半身不随になったがあきらめない。どうすれば良くなるか、四年以上も
考え続けているという。
医者に治せぬものが・・・。
一度は思うが「医者はこの病気の未経験者。経験者にはかなわない」と思い直す。
治癒力を信じ、前向きに生きる。
発症後に患った腱鞘炎を毎朝のマッサージで治してしまった。
米国のノーマン・カズンズを思い出す。
医者に見放された膠原病を自らの力で克服した。
ストレスが体に悪影響を及ぼすなら、その逆もあり得るだろう。笑はどうかと思いつく。
喜劇映画やユーモア本を集めた。
十分間腹を抱えて笑うと激痛が消え、二時間の安眠が得られた。これを続けるうちに手足が動かせるよう
になり、ついには全快した(「笑いと治癒力」岩波現代文庫)
笑いの効用を示す実験結果が次々出る。
血液の流れが良くなり脳を活性化させた。かと思えば、糖尿病患者の血糖値まで下がった。
カズンズの話しは奇跡ではなかった。笑いは大変な特効薬なのだった。
ただ、逆境で笑うのは凡人には難しい。そんな時は、泣いてもいいのだという。
涙がストレス物資を排出するのだそうだ。
泣いて、笑って、あきらめず、道は開ける。
例年、田植えはGWの前半から始めていたが、今年は後半にずらす予定だった。
ところが、このところの陽気で苗の生育が早まったことから、例年並みにスタートさせる
ことにした。
「代かき」は田植予定日から逆算して行うが、今日、明日と雨の日が続く。
それをチャンスと捉え、水が豊富な田圃で「荒代かき」を始めた。

「代かき」は苦手な作業の一つで、具体的手法さえ理解できていなかった。
悩んだ挙げ句ネットで調べたら、沢山の具体例が動画で示されていた。
周回の順序やバックターン等参考になる点が多々あったが、最終的な決め台詞は「その圃場に
合ったやり方を自分なりに工夫せよ」だった。
本来は冬場の仕事として片づけたかった畑周囲の支障木や竹藪の伐採が、殆ど手つかずのまま残っている。
「田植え繁忙」が始まる前に少しでも片付けたかったが、明日から「代かき」が始まるので、またしても
「越年の繰り返し」となりそうだ。

それでも「ささやかな抵抗」のつもりで、家の前にある畑に侵食しつつある竹林の伐採を行った。
予定の半分も出来なかったが、予想以上に視界が開けたので気分は爽快だった。
LINEで札幌から送られて来る動画、静止画、コメントは一関と長岡で瞬時に共有化される。
一昨日、ようやく「自力寝返り」が出来ようになった孫娘の「得意満面の笑顔」が送られて来た。
その顔を見た瞬間、「私に似ている」と感じていた。
案の定、札幌でも長岡でも「一関のお爺ちゃんの笑顔に似ている」と話題になったらしい。
電話で娘から話しを聞いた妻が、「申し訳ないね」と謝っていた。
その会話を、私は複雑な気持ちで聞いていた。

家の後の畑に早生品種の枝豆を蒔き、鳩の食害防止のためネットを掛けた。
年中行事となったこの作業が、晩生品種を蒔く6月上旬まで続く。
昔、「間違いだらけの車選び」という本が話題となったが、私のチェンソウの使い方も「間違いだらけ」
だった。
㈲ヤマナカさんが展示会を開催していたので、メーカーの営業マンに私のチェンソウを診断して貰った。
営業マンは見て直ぐ「このチェンソウは切れない」と宣告し、刃を磨ぎながら種々の「使い方指導」を
してくれた。
・刃は、切れなくなる前に研ぐこと。理想は燃料補給の都度。
・研ぐ際はKitを並行に使い、上下のローラーが動く角度とする。また、刃に刻まれている線と並行に研ぐ。
・ヤスリは三分の一が刃に隠れる程度にする。
・ソウチェンの緩みは真ん中を持ち上げてバーと触れるか触れない程度とする。
・木を切る際は力を入れない。チェンソウの自然の動きに任せる。力を入れると刃やバーを傷める。 等
これらの指摘事項を遵守すれば、辛うじて「初心者の域」を脱することが出来るかもしれない。
倉庫修理に伴い番犬チャッコロの居所も新しくなった。