簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

山道の息切れ (四国遍路の旅)

2014-11-05 | Weblog
 近頃山道では、どう言うわけか元気が出ない。
前回三角寺の何でもない山道では、早々に息が上がり、ハアハア、ゼイゼイとまる
で酸欠状態の様子。こんな状態だから時間もかかり、所要時間がガイドブックで言
うところの倍近くも要してしまった。





 こんな四国の体験をかかりつけ医に話したところ、『息切れは、飲んでいる薬との
因果関係は無さそうなので、一度循環器系の専門医の診察を受けたら』と勧めてく
れた。そんなわけで紹介された心臓病の専門病院に一泊二日の検査入院をした。



 問診から始まり、内科的検診、血液検査、超音波検査、レントゲン、負荷心電図
からカテーテルまで、一連の検査を済ませた。
結果、一番恐れていた狭心症や心筋梗塞の兆候は全くないことが判明した。
 ただ、左の頸動脈に軽い狭窄が見られた。
血液検査では、赤血球、血色素、ヘマトクリットの値から、多少貧血気味との診断
で、その事と息切れとは直接的な関係は疑問とのこと。



 過去の病歴から、血栓が悪さしている可能性も無くは無いので、心配なら今度は
肺の周辺を細かく調べる手も有るが、当面は様子見で良いだろうとのことだった。



 血栓と聞いて30年近く前、静脈血栓症で救急搬送され緊急オペ、治療とリハビリ
で90日余りの入院を余儀なくされたことが一瞬脳裏をよぎった。
が、今は深刻な状態ではなく、一年後の経過検査で良いとのことでまずは一安心。



 ただ、このことで息切れの疑問は解消されたわけでは無く、心配の種を持ったまま
秋の歩き遍路が又始まった。(続)

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霊場開場1200年(四国遍路の旅)

2014-11-03 | Weblog
 平成26年は弘法大師・空海が、四国八十八か所の霊場を開創したと伝えられる、
弘仁六年(815年)から数えて1200年目を迎える節目の年に当たるらしい。
そのために霊場寺院では、各種の記念事業が実施され、多くは秘仏や宝物が特別
に御開帳公開されると言う。



 例を挙げれば、高知市の31番札所・竹林寺では50年に一度だけという秘仏の本
尊「文殊菩薩」(重要文化財)が公開される。
 71番札所・弥谷寺では320年ぶりと言われる秘仏「大師堂本尊厄除け大師」や空
海が中国・唐に渡った際、師の御坊から授けられた法具の一つとされる「金銅四天
王五鈷鈴」も公開され、同時に江戸時代に作られたという「両界曼荼羅」も公開され
ている。



 善通寺市の74番札所・甲山寺では、「黒衣大師」が公開され、さぬき市の88番・大
窪寺ではほら貝を持つ珍しい「薬師如来」も公開される。



 変わったところでは、餅まき(52番太山寺・4/20)や、三味線餅つき(87番長尾寺・
1/29)、又流しそうめん(33番雪蹊寺・7/21)、ぜんざい(85番八栗寺・1、7~9除く毎
1)や、おはぎ(87番長尾寺・5/18)のお接待、今治名産品によるマルシェ(57番栄福
寺・5~7の毎21)などだ。
中にはライトアップし、拝観者の目を楽しませてくれるところも有る。



 また納経帳には札所ごとの特別な記念スタンプが押される。
その折頂く何時もの「ご本尊御姿」と合わせ、本尊を表す「梵字」が天蓋と蓮坐の間
に描かれた赤色の記念御影が授与される。
これらの記念事業は、多くの寺院で既に始まっている。(続)






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