あさって京都の国立近代美術館の「皇室の名品」を、観に行きましょう。と、九谷焼の先生との話があっという間に決まり、武生のHさんと、先生とkさんの4人で行くことになった。
北陸の暗い空から抜け出し、京都に入ると晴れていた。美術館は平日なのに混んでいた。年配の人が多いが、会期が1/13までということも理由の一つかもしれない。
池野勝の「蘭陵王」は、TVでも紹介されていて見事なものだった。面を取ったところは写真でしか分からなかったが、真の美には妥協がないのだと思った。出来れば、自分で仮面を外してみたい衝動にかられる。
七宝焼きや織の壁掛けなどは、ど肝を抜く。
殆どは、三の丸尚蔵館に収められているものらしい。宮内庁のHPを観ると写真はあるが、本物を観るとため息が出る。細かい細工には並みの人には出来ない工芸家の高度な技術と努力が、真の絶対的な美しさを表しているのだと思う。
長い間、何回も岡崎へ弓を引きに行くが、ほんのそばにある美術館には初めて入った。良いものを観ると自分のしていることが稚拙だと改めて思い知らされる。
本当に旦那が「がらくた」と、言う意味が分かる。人をうならせる物を造ったり、そんな弓を引いたりは出来ないものだ。しかし、良いものを観るということは素晴らしい。もっともっとそこに留まって観ていたかった。