まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

今日の父

2018-11-02 | 暮らし

病院のまわりはすっかり秋の色だが、父はそれを観ることもできない。

動かなくなった脚を、伸ばしてほしいと要求する。「太鼓焼きが喰いたい・・」そういう父に買って行ったものの、今ではとろみを混ぜないと食べられない状態で、大判焼きをちぎって食べるわけにはいかない。餡の部分を少しずつ口に入れたものの思いのほか餡が少なく喜んでもらえる結果にはならなかった。「はよう迎えがこんかなあ」と、言うのを聞くとつらい。動かない身体はどんなことをしても、楽になりそうもない。外は気持ちがいいほど晴れているのに。


晩秋

2018-11-02 | 山歩き

休日は、出来るだけ父の病院へ顔をだし、一人暮らしの母の様子を見に行くと午前中は終わってしまうが、日々変わって行く景色に癒される。

山の上にあるみかんの木が1本。たわわに実をつけている。

すっかり黄色くなり、意外と甘い。木の下から見上げると、どこまでも実が鈴なりに見えて面白い。

みるみるうちに、かごに一杯になる。

山を下りると、先日まで肌色だった南天が真っ赤になっている。