コロナ禍の中でも、コツコツと変わり映えのしない射ではあるが稽古を続けている。
手の内をああだこうだと考えながら、なかなか自分の思うようにはいかない。手の内だけに、習ってもその手の内が分からない。実感できないのだ。
外竹に天文筋を当てる。そこはいい。次に親指を中指に載せてみる。
弓道誌に載っていた「巽の伝」が、分かり易いと真似してみるが、理解と実地は少し違う。
手の内を決めたら何も動かさずにひたすら真っすぐに・・。
何本か引くと、左手が痺れてくる。たぶんどこかに力が入っているのだ。
腕全体が痺れてくると、両腕をぶらぶらさせて痺れを取る。
ガンガン引くお年頃ではないので、休むのも稽古のうちとS先生の言。
有難く素直に休む。
しかし、イメージと自分の身体がどれだけ近づいてくれるのか。
鬼滅の刃ではないが、呼吸が大事。
水の呼吸でいくか、火の呼吸でいくか。
全集中!!!
久しぶりの試合に出て緊張した。県下の各道場で予選会が行われた。
初めの4本皆中した。矢は眼に2本入っていて後2本も中黒あたりにまとまっていた。
「上出来・・」と、先輩に言われたが、初めからこうなるとヤバいなという気持ちになった。案の定、だんだん下がっていく。
3中、1中と下がり、12射すると本当の実力が3回目の立あたりに出る感じだ。
8中だったので、県下の多くの実力者を思い浮かべ、選外だなと思った。
日頃5割ほどしか中らないので、これでよしとする。
いつもの中りが出れば良しだし、いつも通りにいかないのが常だ。
とにかく楽しい時を過ごした。9時半から開始して11時前には終わって、みんなで反省の射をしていたら、疲れてもっと中らなくなった。
実家の母から電話がかかり、午後に買い物へ行く約束をする。
家の婆さんと昼ご飯を食べてから実家へ出かける。
婆さんを二股かけて、こちらも忙しくて気持ちが痺れる時がある。
それでも、昼に弓を引くことが出来て久しぶりで気持ち良かった。
どちらにしろ、痺れないようにもっと修行しなくては。