千射万箭
2023-01-08 | 弓道
3年ぶりに高校生を招いての初射会。
ところが、会長が体調を崩し、副会長ということで、わたしが代理で年頭の挨拶をすることになった。
何の用意もしていなかったが、挨拶は短いのがよろしい。
紅白幕の道場で3年ぶりの高校生とのひと時を感謝。
加賀市内の2校の弓道部の生徒が来てくれた。
いつもなら豚汁やぜんざいをふるまうのだが、今年は控えて、参加賞と白扇、金的。
参加賞は理事長が用意をしてくれた。
愛媛県松山の弓仲間のつながりで缶バッチを作ってもらった。
『千射万箭』せんしゃばんせん。
「千射万箭悉く新たなり」なのである。
何年も何万も引いてきて、1本とて同じ矢はない。
1本、1本大切に引いていこうというもの。
「せんしゃばんせんことごとくあたらない」読み違えてはいけない。
千射も万射も稽古しているのに、ことごとく中らない。と、ぼやいてはいけない。
考えてみれば、この歳で高校生とひと時を過ごせるのはいいことだ。
おまけに、普段なら着ることが出来ない若い色の着物。
色的を射て、8射3中しか出来なかったが、10+7+5で、22点となり2位の賞品をゲット。
このひと時、ひと時も、2度と戻らない時間で、時が矢のごとくというのは実感である。
明日からまた
「松過ぎて またも光陰矢の如し」 高浜虚子