旅の楽しみは、行く前と、行っている最中と、帰ってからの楽しみと3回あるという。
しかし、その楽しみも、日が過ぎていくにつれぼんやりと霞んで、遠い夢だったように薄れていく。
ところが、TVの思いがけないシーンから鮮明にあの日が戻るということがある。
バックトゥザフューチャーな感じ。
「日本人のおなまえ」という番組で、日本語に対して突っ込む厚切りジェイソンが、
「食パン!!なんで食がつくのか?ほとんどのパンは食べるだろ!!」という。
菓子パンと主食のパンを区別したことで、食パンという名がついたのだという。
130年前、日本で初めて食パンを作ったという打木彦太郎さんの子孫が説明していた。
1888年に開業したという、その場所は、横浜でわたし達がランチをした店から見えた古めかしいパン屋だった。
TV画面に映った時、ひとりで「おーー!!」と、声を発した。
わたしが、「消極的なパン屋かな・・」と、冗談を言ったのは撤回である。
横浜駅前のおしゃれな店の中で、老舗パン屋が毅然として建っていたのだった。全くもって、積極的なパン屋だったのだ。
さて、月曜9時、いわゆる「げつく」のドラマ。
ご存じ菅田将暉主演の「ミステリーと言う勿れ」で、バスジャック犯犬堂が乗客を自分の家に閉じ込めるシーンがあった。
室内は別として、外で犬堂と久能(菅田将暉)が話しているシーン。
あわわ・・。鎌倉文学館。
犬堂が階段を上り振り向く瞬間、
「犬堂さん、それ君んちじゃないよ。鎌倉文学館だよ。前田のお殿様の別荘だよ。」と、教えてあげたかった。
もちろんドラマの中のこと。言うに及ばず。
しかし、雰囲気があるので使われるのだろう。
わたし達が行った頃に撮ったのだろうか?もっと後だろうか?
着ている服から見ると最近なのか。
そんなことを思いつつ、録画を何回か巻き戻して観た。
これを観て、あ~と、思った方は多いに違いない。
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