まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

良い仕立て

2018-11-08 | 暮らし

電車で出かかるときに思うのは、切符をどこに入れるかという事である。今の時期は、薄いコートのポケットに入れる。しかし、女性の服のポケットは浅いものが多い。なので、バックがいるわけだ。ポケットに何でも入れると形が崩れて、おしゃれではないからかもしれない。

女性の上衣で、ポケットの位置に蓋だけが付いていて、疑似ポケットのものもある。

男性の仕立ての良いスーツのポケットがうらやましい。財布もケータイも入り、殿などは文庫本まで入れていた。バックを持たずに歩きたい。

そういえば、殿の背広は重かった。あれは、ビジネスマンの鎧なのか。その肩に別の重さも加わっていたのかもしれない。そして、両腕にわたしたちがぶら下がっていたのかもしれない。

 


お上りさん

2018-11-07 | 弓道

美味しいものを食べに東京へ来たわけではないが、前日に食事を友達が付き合ってくれた。

ステーキの下にある玉ねぎがあまりに美味しくて、玉ねぎのお代わりが欲しいというと首を傾げられたので、ステーキを追加したら、玉ねぎを大盛りにしてくれた。優しいシェフだ。

秋味のハイボール・・

チーズ盛り合わせ。途中、牡蠣の焼き物を食べたが、美味しすぎて撮るのを忘れた。

東京駅を一度も観たことがないので、一旦駅に出て記念撮影。完全なるお上りさんである。しかし、東京にはとんでもないビルが建ち並び、空に突き上げる感じがして、いつか神様の怒りを買うのではないかという気持ちになる。それこそ、田舎者の考えではある。

見上げると目が回る。ここで暮らす人たちは、どんなにストレスがあることだろう。田んぼに囲まれて暮らす身の上にはそういう考えしか浮かばない。きっと、都会の人は強靭な精神を持ち、スマートな暮らしをしているのだろうなと思う。よく歩き、よく働き、よく遊ぶ。そんなふうにビルが語っているようだ。

 


中央審査

2018-11-06 | 弓道

明治神宮へ弓道の審査に出かけるために、東京へ行く。米原で東海道新幹線に乗り換えて行くのが安いというので、加賀温泉より特急しらさぎに乗るのだが、5分遅れて到着。米原までに1分取り戻して4分遅れて、11時49分に到着して、57分発の新幹線に乗るのだが、どぉっと押し出される人の中を、弓とスーツケースを持って階段を上り駅員の「急いでください。そのまま通り抜けてください。」と、改札で切符を出さずに通り抜けて、指定席に着くと55分だった。網棚に弓を載せるとすぐにひかりが走り出した。

来年はひとつ年を取る。やはり、北陸新幹線を利用したほうが良さそうだ。金沢での乗り換えはこんなに上り下りしなくていいし、馴染の駅だと安心する。

さて、東京駅に着くと、完全にお上りさんで、乗り換え口へ行くのにもうろうろするし、おまけに、自動改札に捉まってしまった。米原で素通りしたのだったと思いだし、駅員に渡す。新宿のホテルへ行くにも何色の電車で、どっちに向かうかいちいち考えなくてはならない。

さて、一番の目的は審査である。翌日、小雨が降るので開会式は道場の中で行われた。

後ろの方に並んだら、審査員の紹介があっても、顔も見えない。先生方は壇上の審判席に立っているのにである。見えなくても別に良いのではあるが。先生方も、小百合の存在を知ることもないのである。

明治神宮の中央道場で弓が引けることの喜びを思う。しかし、もっと喜びたいのである。出番前に名前の確認をされるのだが「石川さん」と、県名を呼ばれてずっこけてしまった。結果は残念ながら不幸にも矢は後ろに2本とも逸れてしまった。出番が年々後ろになって行くので待ち疲れでパワーダウンしていく。一体何をしに来たのだろうという感じがするが、懲りない面々600名。それでも10名くらいこの中から合格者が出るわけだ。そこに入るには、海岸の砂の中にコンタクトを落としたのを拾うくらい難しいだろう。

 


バラが咲いた

2018-11-06 | 暮らし

鉢植えのバラが咲いた。1本ひょろりと伸びて、1輪だけ咲いている。

昔、「バラが咲いた」と、いう歌があった。真っ赤なバラが~♪ いつのまにか、小学唱歌になってしまったような歌だ。娘が小学生の時に、音楽のしおりみたいのに載っていた。

地植えしてあるのは真っ赤なバラだ。でも、赤にもいろいろある。ピンク系の赤、朱色に近い赤。咲いていることをすっかり忘れていた。忙しい10月だった。

 

 


今日の父

2018-11-02 | 暮らし

病院のまわりはすっかり秋の色だが、父はそれを観ることもできない。

動かなくなった脚を、伸ばしてほしいと要求する。「太鼓焼きが喰いたい・・」そういう父に買って行ったものの、今ではとろみを混ぜないと食べられない状態で、大判焼きをちぎって食べるわけにはいかない。餡の部分を少しずつ口に入れたものの思いのほか餡が少なく喜んでもらえる結果にはならなかった。「はよう迎えがこんかなあ」と、言うのを聞くとつらい。動かない身体はどんなことをしても、楽になりそうもない。外は気持ちがいいほど晴れているのに。


晩秋

2018-11-02 | 山歩き

休日は、出来るだけ父の病院へ顔をだし、一人暮らしの母の様子を見に行くと午前中は終わってしまうが、日々変わって行く景色に癒される。

山の上にあるみかんの木が1本。たわわに実をつけている。

すっかり黄色くなり、意外と甘い。木の下から見上げると、どこまでも実が鈴なりに見えて面白い。

みるみるうちに、かごに一杯になる。

山を下りると、先日まで肌色だった南天が真っ赤になっている。