カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ボーン・トゥ・ラン~

2017年05月10日 22時03分59秒 | デリーNCR / DELHI NCR
こちらもちょっと前にインドで公開されていたのだが、
同じように試験中だったので見逃していたが、
全日空の機内上映で観る事が出来た。

走るために生まれた少年ブディア・シンの実話である。

 <ストーリー> 

東インドのオディッシャ州に住む少年ブディア(マユール・パトレ)の父親は、
飲酒がたたって死んでしまい母親と二人で貧しいくらしをしている。

近所で柔道を教えているビランチ・ダス(マノジ・バジパイ)は、
22人もの子供を引き取って柔道を教えながら生活をしていたが、
インド人のマラソン・ランナーがいない事を嘆いていた。



2004年ブディアが2歳の時母親は、
生活に困り850Rsでブディアを売ってしまうが、
買った男がブディアを虐待していた事を知り、母親はビランチに助けを求める。
ビランチは850Rsを支払ってブディアを引き取って育て始める。



ブディアは毎日おねしょをして他の子供たちに馬鹿にされ、
ビランチはブディアに罰としてグラウンドを走るように言った。

5時間後にブディアがまだ走り続けているのを見たビランチは、
ブディアにマラソンの素質があると思い特訓を始める。
そしてなんとわずか4歳で50回ものフルマラソンを走破した。



2006年にブディアは、オディッシャ州のプーリから、
州都ブバネーシュワルまでの65Kmを7時間2分で走り切った。
その様子はあたかも児童虐待にも見えたが、
ブディアは走らされているのではなく、
自ら進んで走っているのだと言った。(実際は言わされていた。)



しかし4歳と言う年齢で炎天下のインドの大地を走る事を、
世間では虐待と呼ぶ人もおり(確かにまだ身体が出来ていない子供である)
ビランチは政治家たちの標的となってしまう。

すっかり有名になったブディアはCMに出る事で、
多額のお金を得るが、それをビランチが搾取していると言う、
濡れ衣を着せられる。2008年にビランチは何者かに射殺されてしまった。

2011年に2006年からの5年間のドキュメンタリー映像が
「マラソン・ボーイ」と言うタイトルで発表された。

ブディア・シンは2002年生まれであるから、
現在15歳である。未だに走る事を望んでいるらしいので、
今後の国際大会に注目したい。

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コメント (2)
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