読売新聞 8月2日(火)10時0分配信『 熱中症で高熱や意識障害に陥った患者の約半数が、特定の遺伝子の型を持っていることを、東京医科大と徳島大の研究チームが突き止めた。 熱中症の重症化にかかわる体質がわかったのは初めて。予防や治療につながると期待される。 この遺伝子は、エネルギー産生に関係する酵素を作る「CPT2」。研究チームは、遺伝子の塩基配列が1か所だけ違う型に着目した。この型を持つ人は40度以上の高熱が続くと、酵素が不安定になってエネルギーを作れなくなり、インフルエンザ脳症になりやすいことを徳島大の木戸博教授らが明らかにしている。 東京医大病院に40度の高熱、意識障害または熱けいれんの重篤な熱中症で運ばれた11人を調べた結果、死者1人を含む5人(45・5%)がこの型だった。 重いインフルエンザ脳症(46%)とほぼ同じ割合で、日本人全体の保有率(14~21%)に比べて高かった。 』
熱中症で高熱や意識障害に陥った患者の約半数が、特定の遺伝子の型を持っていることや40度以上の高熱が続くと、酵素が不安定になってエネルギーを作れなくなり、インフルエンザ脳症になりやすいことを東京医科大学と徳島大学の研究チームが突き止め、熱中症の重症化にかかわる体質が初めて解明され予防や治療に結びつ研究発表となりました。遺伝子研究の医学的進歩です。人には昔から暑さに弱い体質、強い体質が有りますから遺伝的要素も強かったのではないでしょうか。医学的になかなか解明出来なかったのではないでしょうか。ここ数年猛暑が続いている日本です。熱中症が、医学的に解明されて良かったと思います。戦前日本のように医学的根拠を考えずに、異常に暑い夏場に精神主義に偏り無理な運動や練習を強いたりすることとは、暑さに弱い体質の人の強い体を作るどころか一命を落とすことになりかねません。