オススメ
中野東禅先生(曹洞宗総合研究センター講師、京都市龍宝寺住職)の岩手研修会に参加したのは3月11日。
花巻のホテルで、お話が始まって20分も過ぎたころ、大地震はやってきました。
それから4か月後、岩手でまた先生の話を聞く機会を得ることができました。
先生は、死や悲しみなどを何十年もテーマとし研究され、また、ご自分の奥様も数年前に亡くしていることから、研究のテーマをご自身、実体験されている方でもあるのです。
(著書は数知れず、今私の蔵書だけでも”煩悩の整理学””上手な死に方””どこでも坐禅”すこやかな死を生きる””死を生きた日々”などなど・・)
そんな先生に、”手合せ桜”の目的や主旨について、事前に手紙を書いていたのです。
研修会当日、先生から「目的というところを発願文にしてみては・・」とのアドバイスを頂きました。
さらに『さまざまな事思ひ出す桜かな』松尾芭蕉の句を引用し、”あなたのことを忘れない”ということが大切だということ。
更に、『春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さへて すずしかりけり』という、道元禅師の和歌にふれ、
「春は花」の花とは桜のことであり、美しい桜の中に亡き人々の悲しみと、魂の輝きを花咲かせ、毎年の思い出にしていきたい、という発願文の内容を助言して頂きました。
本当にありがたく、うれしく思う次第です。
今まで悩み悩み進めては来たものの、鎮魂の桜植樹に本当に意義があるだろうか?一時的なものですぐに挫折してしまうのでは?・・という不安がありました。
しかし、この手合せ桜を広げるにあたって、先生から認めて頂いたような、そして貴重な助言を頂いたような気がします。
おりしも、毎日新聞に記事掲載されたこともあり、毎日数件、全国から電話での申し込みがあります。
先生から頂いた言葉は、大きな一歩になります。
自信をもって歩いていく、大きな一歩になりそうです。