反小沢一色のメディアが悔し紛れにそう書き始めたからそうだ。
中でもその急先鋒である朝日が「どのみち小沢」と書いている。
今度の民主党代表選の隠された争点は対米従属が固定化されていくのか、
それともここで踏ん張って対米自立へのかすかな期待を残せるか、その
選択であった。
そのことを、謎解きのような次の三つの言葉で説明してみたい。
米兵に対する裁判権放棄の密約。
ケビン・メア元米国務省日本部長の「決断できない日本」(文春新書)
そして今日(8月29日)の民主党代表選挙、これである。
この、一見無関係に見える三つの言葉を貫く一本の線、それは日米関係の
未来がどうなるのか、というテーマである。
8月27日の各紙は一斉に報じていた。外務省が公開した1953年の
秘密文書によれば、日本は米兵らの犯罪については、公務外の犯罪さえも
裁判権を放棄していた、と。
これは度し難い主権放棄である。
しかしケビン・メアは「決断できない日本」の中でこう書いている。
日米安保が重要というのなら、主権を放棄するのは当然だろうと。
米国から自立しようとする小沢や鳩山は安保オンチだと。
そして今度の民主党代表選挙である。
今度の民主党代表選におけるメディアの海江田たたきは異常だった。
それは海江田候補の勝利が予想される今朝(8月29日)まで続いている。
そして海江田たたきは、海江田候補の勝利の直後から更に激しくなるだろう。
海江田叩きとはつまるところ小沢、鳩山たたきである。
米国に顔を向けっぱなしのこの国の親米保守の政治家たちや官僚、
メディアは、そんな小鳩連合に政権を取らせてはならないと言っているのだ。
小沢・鳩山・海江田を支えるのはもはや国民しかない。
国民もまた対米従属を望むのなら、海江田民主党代表は短命に終わり
対米従属派の猛烈な巻き返しが始まることになる・・・
この続きは今日の「天木直人のメールマガジン」で書いています。