web R25 8月21日(日)6時5分配信今年7月、ユッケに付着したO-157などの細菌による集団食中毒を受けて、厚生労働省は飲食店に生レバーの提供自粛を呼びかけた。自宅ではなかなか食せないツウな珍味だけに、気軽に食べられなくなった悲しみに打ちひしがれるグルメ諸兄も多いはず。ところで、生肉や刺身といった生モノを食べる際、添えられることの多い「薬味」。これらには食あたりを防ぐ毒消し効果があるともいわれるが、実際のところ効果はあるんだろうか?
「肉や魚の生食を好む日本人の食生活にとって、細菌の繁殖を抑えてくれる薬味類は欠かせません。冷蔵庫などがなかった時代から、食あたりを防ぐ知恵として幅広く活用されてきたんですよ」と教えてくれたのは、薬味に詳しい管理栄養士の柴田真希さん。
「例えば、生姜に含まれる辛味成分ジンゲロンやショウガオール、にんにくに含まれるアリシンには強い殺菌・抗菌作用があり、生肉に添える薬味としてよく使われます。刺身につきもののわさびには揮発性のアリルイソチオシアネートという強力な抗菌成分が含まれていて、食中毒の原因菌として有名な“腸炎ビブリオ”などに強い効果を発揮することも知られています。また、梅干しに含まれるベンズアルデヒドには防腐作用があり、お弁当や保存食によく使われますね」
ということは、薬味をちゃんと食べれば食中毒は防げてしまう?
「残念ながら、薬味の殺菌・抗菌作用は、O-157のような強力な食中毒の原因菌に対抗できるほど万能ではないんです。また、ウイルスや自然毒などにも効果はありません。薬味は食中毒を防ぐ有効な自衛手段ですが、効き目を過信してもいけないんです」
なるほど、過剰な期待は禁物ですな。とはいえ薬味には毒消し以外にも、食欲増進や血行改善、整腸作用など様々な効能がある。賢く使って、美味しく健康的に食事を楽しみたいものです。
(呉 琢磨)』
(R25編集部)
薬味には、昔からの日本人の智恵が生かされています。夏場下痢をした時には、梅干二つに番茶を入れて食べるのも家庭に伝わる教えです。今は山葵がお菓子や弁当の防腐剤がわりのシートに塗り込まれ使われています。ユッケに付着したO-157などの細菌による集団食中毒には無理かも分かりません。日本人には、長い年生肉や生レバーを食する食習慣が無かったからです。堺市O-157の食中毒事件の時、緑茶を飲んでいた児童はO-157の食中毒には掛からずお母さんの水筒にお茶を入れた日頃の智恵も役立ったと思います。昭和大學医学部島村忠勝教授は、O-157に対する緑茶の抗菌作用の結果を発表されました。
昭和大学医学部島村忠勝教授、細菌学は、『平成8年8月10日に研究結果をまとめて、 日本茶には抗菌作用があることはこれまでにも指摘されていたとしながらも、 0157についての効果もあると発表した。
昭和大学研究グループは緑茶の成分カテキンがコレラ菌、赤痢菌、腸炎ビブリオ菌等に対して
殺菌作用があることを証明。これをヒントに0?157に挑戦し、効果を確認した。
島村教授は「カテキンが細菌の細胞膜を破壊することが、電子顕微鏡から確認された。
0157に対する殺菌作用も、これと同じメカニズムなのでは」という。 今後も実験を継続するとのこと、結果が待たれる。 「日本人がお茶を飲んできたのは嗜好だけでなく、先人の知恵の継承。もっと飲んでほしい」と呼びか けている。 効果が期待されるのは、緑茶、ウーロン茶なとカテキンを含むお茶。 カテキンと同じ仲間の「テアフラビン」を含む 紅茶も同様の効果があるという。』 (東京新聞 平成8年8月10日)
![]() 本格的に!!本ワサビ!!また、ひと味ちがいますよ【本山葵】こちらは、本わさびのみです。お... |
![]() 安心・安全な九州野菜を季節で旬な産地を選び みなさまの元へお届けいたします。長崎県産生しょ... |