たけじいの気まぐれブログ

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平岩弓枝著 新・御宿かわせみ(6) 「お伊勢まいり」

2021年06月14日 14時02分05秒 | 読書記

当地の新型コロナウイルス新規感染者確認数は、ひと頃に比べればかなり減少しているようだが、下止まり状態が続いており、収束の兆しとはとても言えない状況。「緊急事態宣言」、予定通り 6月20日で解除されるのだろうか?。自治体からは、引き続き、不要不急の外出自粛が強く求められているが、巷の様子を眺める限り、かなり緩みが生じており、またまたリバウンドに繋がるのではないか心配されるところだ。
「緊急事態宣言」発出に伴って、完全に休館、休園していた施設や公園も、一部制約を設けながらも再開し始めているし、人の流れも「緊急事態宣言」下とも思えなくなってきている。利用している図書館も、館内の一部利用制約付きながら、ほぼ平常通リ利用出来るようになっており、先日、久し振りに入館、数冊借りてきた。その内の1冊、平岩弓枝著 「新・御宿かわせみシリーズ」第6弾目の作品、「お伊勢まいり」(文藝春秋)を読み終えたところだ。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう爺さん、読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも その都度、備忘録としてブログに書き留め置くことにしている。


新・御宿かわせみ(6)
「お伊勢まいり」

これまでの「御宿かわせみシリーズ」(全34巻)、「新・御宿かわせみシリーズ」(5巻)の各巻は 連作短編構成になっているが、本書は、シリーズ通算40巻目にして初めて、長編小説の形式になっている。

(目次)
発端
展開
終幕

東京が江戸と呼ばれていた頃から続いている大川端の旅館「かわせみ」が 春の2回の大嵐で屋根瓦が吹き飛ぶ等惨憺たる被害に遭い、休業を余儀なくされた。そんな折に、女主人るいが、幕末に非業の死をとげた畝源三郎の妻、千絵から「お伊勢まいり」に誘われるところから物語が始まっている。明治の世になってまもなくの頃、まだ新橋~横浜間にやっと陸蒸気が走った時代。目的地 伊勢までは、東海道を箱根を越え、富士川、天竜川を渡り、宮から桑名へは海路、大変な旅である。日本橋界隈の旦那衆が参集した講に、るいお吉長助が加わる形の一行は、品川に集合し、ツアーガイドとも言える世話人(御師)岡本吉太夫の先導で出発するが、慣れない旅、道中、次々と起きる怪事件、さながら、旧作の江戸時代の「御宿かわせみシリーズ」に戻ったような錯覚され覚える作品になっている。(当然、東吾や源三郎が登場しない訳で、もどかしさを感じながら)。そして 一行がようやく伊勢松坂に到着、采女屋に草鞋を脱いだが、思いも寄らない展開が待ち受けていた。るいが、、、、千絵が・・・、イギリスに留学中のはずの麻太郎が、、、、、長助が・・・、仙五郎、宗太郎までが・・・、
かなり強引なストーリー設定?・・・を感じながらも、
るい、千絵が主役とも言える「お伊勢まいり」の巻。良かった、良かった・・で終わっている。

(つづく)


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4 コメント

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チトセさん、こんばんは、 (takezii)
2021-06-14 22:57:25
つい最近まで自営業を続けていていて、時間的、精神的余裕が無く、読書の習慣等まったく無かったんです。完全に仕事をやめてから、いろいろな方のブログを拝見し、「本でも読んでみっか?」と 読み始めた次第で、まだまだ序の口、読書初心者。
体力が有る方ではないのですが、やたら手を出して、どれもこれも中途半端、ひとつのことを究めようとしない性分。このまま行くしかないと 観念しているんです。チトセさんこそ、徹底的に自己管理され、365日を過ごされておられ、我らのお手本、とは言っても、健康第一、頑張り過ぎないように、頑張りましょう。
コメントいただき有難うございます。
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いやーとても真似できない (チトセ)
2021-06-14 21:43:09
私は成人に達するまで読書らしいことはしていましたが、今は全く文字を見るのが苦手です。そのせいもあり❓語彙力が弱い、だから川柳もさらさらとは詠めません。
読書が好きな人が羨ましい。ときどき衝動的に話題作を買っても積読。夫は認知症らしい傾向が始まっても読書はやめない。人間が退化していく様を日々見ているとつらいものがあります。合わせて自分もどんどん壊れて生きつつある。 
それにするとたけじいさんはまだまだ、野良仕事に読書、ブログも多岐にわたりいつもすごいなー。とコメントもしませんが、今はコメントすら、いろんな方に失礼しています。今日はとてもやる気0状態だから、ふと書きたくなった。自分のブログを見ると「まあ元気なおばあちゃんだ事」を思われるような日なのに・・・。

 ああ何とおかしな人間でしょうね。
夕飯たので体力的には回復しているのに、心が落ち込んでしまっている。

 さて川柳でも少し手掛けましょう。
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アナザン・スターさん、こんばんは、 (takezii)
2021-06-14 19:41:19
今のところ 次巻「青い服の女」が 最終巻のようですね。未だかって、これほどの長編(シリーズ物)を読んだこと等、1度も無い爺さん、マラソンフルコースを、意地でも完走してみよう等と思っている次第です。つい最近まで読書の習慣等全く無かった爺さんにとっては金メダル物・・大袈裟に・・。
コメントいただき有難うございます。
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終盤 (アナザン・スター)
2021-06-14 18:21:15
平岩弓枝さんもそろそろ仕舞い支度ですね。

テレビで観ていた時には、初代が真野響子さんで
二代目が高島礼子さんでしたが、脇役でげんなりして…橋之助も嫌いだった。

NHKのDVDで纏めて発売されています。
高いんです!
原作も、明治編になってからは、期待外れの感もあって一度読んだらそれっきり。
作者の年を思えば最終巻は近い?
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