昭和20年代から30年代前半、幼少期を北陸の山村で過ごした爺さん、当時 聞いたり、話したりしていた言葉(方言)も、ほとんど思い出せなくなっている。根っからの地元民ではなかった家族の中で育ったこともあり、身に染み込んでいなかったからだと思う。それでも 時々 何かのきっかけで ふっと思い出すことがある。記憶曖昧、多少ニュアンスが違っていたり、勘違いだったりの可能性も有りだが またすっかり思い出せなくなる前に 爺さんの引き出し(ブログ カテゴリー)「懐かしい故郷の方言」に 書き留め置くことにしている。
懐かしい 昭和20年代、30年代の農村風景
相互フォロワー登録している「気ままぶらぶら」たなのぶ様のパソコン画。
ご本人のご了解を得て拝借している。
No.65 「なす」
借りていた物やお金を「返す」ことを、「なす」と言っていたような気がする。一般的に、「なす」と言えば、「成す」、「為す」の意だと思われるので、多分、方言なのだろう。
例えば
「キンノウ ◯◯カラカリタカネ、ハヨ ナシテコイヤ」
(昨日、◯◯から借りたお金、早く、返してきなさい)
「キョウ ◯◯クントコヘ ホン、ナシニイッタ」
(今日、◯◯君の家へ、本を返しに行った)
「ナストキャ キレイニシテ ナサニャ」
(返す時は きれいにして 返さなければなりませんよ)
多分、ラジビタはなさんちと、私の実家の有った地とは、ちょっと距離が有りますが、同地方だと思います。ナスの塩漬け→塩抜き→味噌汁の話は、子供の頃、聞いたことなかったような気がしますが。「1年の借りを返す」・・・そういった風習、子供、孫にも伝わって欲しいですね。
コメントいただき有難うございます。
たけいじいさんの故郷の方言は、私が今でも使っている方言によく似ています。
「返す」はナスといいます。
嫁ぎ先の今の家では、大晦日にナスの塩漬けしたものを、塩抜きして味噌汁を飲みます。
それは一年の借りているものをナス(返す)という意味だそうです。
他の方言も似ているので、いつも楽しみにブログを拝見させてもらています(^^♪
ありがとうございます。