先日の暴風(強風)は、春を呼ぶ風だろうと勝手に解釈、翌日は春霞が少々気になるものの『心をウキウキ・ワクワク』させながら、東に南に雑草の多い場所を中心に歩き回った。休耕田、宅地造成地や川沿いの道を歩き回った。
古い民家や新しい家が点在する簡易舗装の道沿いでは座り込んで付近に目を注ぐ。しばらく観察していなかった道なので、目がなかなか慣れない。少し目を近づけてみると“フキノトウ”があちこちで開いているのを数個発見した。
紫色した小さなムスカリに混じって、春の勢いを感じさせる“土筆”が草の中から目を出して来ているではないか・・・。先日の風が吹き荒れた日の日中、外気温度も10℃近くまで下がっていたため、土筆はまだまだだと思っていたのに、1年ぶりに見る形に感激した。
体感温度は低いのに、嬉しいことだ。
関東地方では、“土筆”は春の植物としては口にすることは少ないとのことだが、関西・四国方面では早春の食べ物として《卵とじ》を中心にして幼少期からよく食卓に上っていた。目にした土筆は、まだ小さく、数本を採って、春の便りを自宅に届けた。あと1週間もすると、卵とじ用の土筆がこの辺り一帯に出て来る事だろう。春の大きな楽しみが1つ増えた。
帰り道、ハナニラの花も、春がやってきたことを告げていた。穏やかな春の到来はまもなくだろう。