ことしも、あと半月しかない。あっという間の2008年だった。
これは、心身ともに激しく動いたからだろう。
先日、この一年の世相を一字で表す日本漢字能力検定協会、年の瀬恒例の今年の漢字が『変』に決まった。この『変』は投票で決まった字だ。11万1200通のうち、『変』が6031通を集めたという。
確かに、短期間に首相が変わったことや、アメリカの大統領選でオバマ氏が『変革=CHANGE』を訴えていた。さらに、世界的な金融変動は凄い。
世論調査で麻生内閣の支持率がまたまた下落し、首相に適任は麻生さんより小沢さんという皮肉な結果だった。どうも、麻生さんの人気下落は、『その場しのぎ』の発言にあるようだ。自分で取材できるような状況でないので、無責任なことは言いたくないが、どうも発言に一貫性が伺えない。政治の難しい部分で、少なくとも、きっちり裏づけをとってからの発言でないから(腹を決めたものでなく、思いつきの発言だから)ころころ変わっていく。『変』は変動の変で、ころころ変わるのはいただけない。そういえば麻生さん、最初は『べらんめー調』でないけれど、ちょっと困ると口をゆがめて『べらんめー調』に変わる。
以前にも書いたが、小沢さんはあまりテレビのインタビューがないから正論だけで「解散・総選挙」と言っていればそれで済む。小沢さんの場合は、『変』はどういう風に変えるかではなく単に政権を『CHANGE』すればいいので楽だろう。政治家は寡黙な方が楽なのだ。饒舌に鳴ればなるほど失礼だが『アラ』が出る。
しかし、小沢民主党の『変革』もそろそろ国民に提示してもらわないと困る。
相変わらずイメージ選挙で次の総選挙を乗り切ろうとしているが、なんでも反対、反対で対案がないと如何ともし難い。
選挙が近いと構えているのは民主党なのだから・・・・
それにしても、歓楽街は、忘年会シーズンだというのに、大衆的なところが賑わい、少し高くなると、余程、特徴を持っていないと客が近寄らないということだ。
人間は欲張りなのだから、高い店でも付加価値を求めて彷徨う。その店の付加価値が低いと客は近寄らない。
バブルの時代は会社の交際費が湯水のように注がれたが、これからはそんなことはもうできない。あてにしていたボーナスが大幅にカットされ、企業存亡が云々されているのだから、これからは、『安・近・短』でないと人は集まらないと痛切に感じる。
未曾有の不景気なのだから、客寄せのためには、新たな付加価値の高いソフトを加え特徴を出さないと駄目で、旧態依然とした過去のソフトでは庶民は近寄らない。
たとえば、レコードがCDに変わり、そのCDもネットで購入でき、CDのプレスはPCに、メモリディスクに代わっている。
その昔、カラオケをレコードで再生していたのが、8チャンネルカセットに変わり、今は、光回線をセットしておけば新曲がどんどんサーバーから瞬時にダウンロードされる時代だ。
経営者は時代の移り変わりに超敏感でないと、どんどん取り残されていく。
ことし2008年は残り半月。政治が何もしてくれないのだから我々庶民は『生活防衛』により努めないと。それにしても大変厳しい年の瀬だ。