朝日新聞社による慰安婦報道を検証する第三者委員会(中込秀樹委員長)は22日、報告書を公表した。虚偽だった「吉田証言」の誤報を長年放置し、取り消す対応などが遅れたことを「読者の信頼を裏切るもの」と批判し、8月に過去の記事を取り消した際に謝罪をしなかったことは経営陣の判断で誤りだったと指摘。池上彰さんのコラム掲載を見送ったのは、木村伊量前社長が掲載拒否を実質的に判断したと認定した。(朝日新聞ネット記事から)
前社長が謝罪の掲載記事を拒否したというのは大変恥ずべきことが明らかになった。
第三者委員会の報告書については、あすの朝刊をコンビニで買ってしっかり読み直そうと思っているが、これまで我々が危惧していた現象がやはり、社内で起きていたというのは大変残念だ。
新聞が社会に与える影響力には計り知れないものがある。誤った記事を出したことが判明した段階できちんと訂正、謝罪することは当たり前のこと。それを前社長は経営を優先し、読者を裏切った。
以前から感じていたことだが、この新聞社はどうも体質がおかしな方向へ方向へと向かっている感じを抱いていた。
吉田証言の誤報はひょっとして氷山の一角かもしれない。
例えばの話、以前、夏の高校野球の主催新聞社として不祥事の扱いが遅れたり、妙に球児を美化する記事が紙面で踊ったりすることも、見受けた。ただ、その中には感動的な高校球児らしい記事も存在してはいたが。。。
ネット記事を読む人が増え、新聞の購読者数が少なくなりつつある中で、今回の事件はこのことに拍車をかけるだろう。
従来の同社の発表が覆された第三者委員会の報告書が発表された後、新社長はお詫びの文章を読んで退席したとの記事も見うけた。
この新聞社は読者に対しての誠意はどこのあるのだろうかと憤りを感じる。
テレビやネット記事を見る限り、同社、同紙と私たちとの信頼回復の道のりは相当厳しい。
「朝日新聞社を根底からつくりかえる覚悟で改革を進めることを約束する」と新社長が述べたが、抽象的なことばで、その場しのぎのコメントでしかないと言わざるを得ない。(26日に記者会見で見解を説明するとは言うが・・・)
誠意があれば、その日、記者会見を開いて具体策を発表するべきではなかったのだろうか・・・?また、対応が今回も後手になっている。