前回のトリノで金メダルの荒川静香は明るい『ブルー』系のコスチュームだった。
今回のバンクーバーで金メダルに輝いた金妍児も濃い『ブルー』。
五輪女子フィギュアはSPもフリーの演技も金妍児が完璧で圧倒的な強さで堂々の『金』メダルに輝いた。
2位(銀メダルに)なった浅田、史上初の3回転半は大いに賞賛に値される。が、演技前の表情は、はるかに金妍児のほうがリラックスしていた。自信からなのか、全身には『誰も寄せつけない』オーラが漂っていた。2人を比較すると、スタート前から決まっていたような気がする。
どの競技にも言えることだが、スポーツでは特に、大会前に積み重ねてきた厳しいトレーニングの成果を身体的にも、肉体的にも、精神的にも整え、ベストパフォーマンスを発揮できるかにかっている。その点、浅田選手より金妍児選手のほうが優れていた。
それが、演技終了後のインタビューで現れた。
浅田選手の涙は、後半運悪く氷上でつまづいたことへの悔しさ、金選手に完敗したことへの悔しさなど悔し涙が中心だろう。
また、複雑な心境になりインタビューの答えが支離滅裂な言葉となって表れていた。
本人も心が整理されない状態でインタビューを受け、舞い上がっていたようだった。涙は止まらなかった。。。。
キム選手の涙はうれし涙だ。努力が、厳しい練習が、思い出され、家族や友人への感謝、これまでSPは良いがフリーは弱かったが両方とも完璧な演技で五輪初出場で金メダルを獲得した喜びの涙だろう。笑顔がそれを実証していた。表彰台でも嬉しさがこみ上げていたようだ。
私はこれから暫く金妍児選手の黄金時代が続くだろうと想像する。これを、浅田選手がどうやって越えていくか興味深い。
うれし涙、悔し涙いろいろな涙があるが、2人は同じ年の生まれ。
お互いが良きライバルとなって、女子フィギュアのレベル向上に貢献してくれることを祈る。
お疲れさま!真央さん、ヨナさん!そして、おめでとう!