愛媛県出身の男性が、若い命を絶たれた。
海上自衛隊の格闘訓練と称する『はなむけ』でしごかれ、死亡した。(新聞各紙による)
1対15では、どんなことがあっても勝ち目はない。いまだに旧態依然とした訓練でシゴキが存在していたことに呆れるばかりだ。
去年からイージス艦資料流出や護衛艦の衝突事故など、海上自衛隊はどうなっているのだろうか。モチベーションは落ちるところまで落ちているのではないだろうか。それに、隊で1番必要な統制力は良い所では出なく、悪い(今回のしごき事件のような)ことばかりが露出している。
その昔(海軍時代)も、もしこのようなことが起きていたのだろうか?昔は昔、今は今の考え方で自衛隊を統率していかないと、それは大変なことになる。
第1術科学校のHPには誇らしげに沿革や五省などを掲げているが、昔の古きよき伝統は残してもいいけれど、戦後、我国は軍の体質から脱し、新自衛隊になったはずなのに、どうも昔の海軍の姿、形、質が全て残されているようで、ハードの面は進歩しているのに、ソフト面ではほとんど進化していないことが判った。
「改革」を悪としているようで大変遺憾に思う。全てを1回壊してしまって立ち直る努力を早急にしていただきたい。
参考のために『五省』をHPからコピーした。ご覧いただきたい。
一 至誠(しせい)に悸(もと)るなかりしか (真心に反することはなかったか)
一 言行に恥ずるなかりしか (言葉と行いに恥ずかしいところはなかったか)
一 気力に欠くるなかりしか (気力に欠いてはいなかったか)
一 努力に憾(うら)みなかりしか (努力不足ではなかったか)
一 不精に亘(わた)るなかりしか (不精になってはいなかったか)
☆ 五省は昭和7年、第34代海軍兵学校長「松下元少将」の発案により、生徒各 自の行為を反省させて明日の修養に備えさせるため、5か条の反省事項を考 え生徒に実施させました。(中略)
ここ江田島で学んでいる海上自衛隊第1術科学校及び海上自衛隊幹部候補 生学校の学生たちは、旧海軍時代の伝統を受け継ぎ、現在でも兵学校時代と 変わらぬスタイルで毎晩自習終了時刻の5分前になると、五省の唱和により 自分を顧みて、日々の修養に励んでおります。
・・・・・・出ていた。
海の守りをわれわれの税金で託しているのだから、若い人の命を奪うようなことは絶対にしないように、民主的に運営されることを祈る。