桜の開花が発表された。『開花宣言』だ。
きょうは静岡、名古屋、岐阜、そして松山で『開花宣言』があり、明日も平年よりは暖かくなりそうで、『サクラ開花』の便りがあちこちから届くことだろう。
きょうは気象台の標本木とやらを見に行ってきたが、職員が午前10時に観測した結果、ソメイヨシノの標本木に5、6輪の開花を観測、『開花宣言』が出た。たまたま、発表したあとで、そこを散歩中のご婦人や高齢男性が嬉しそうに天を仰いで花を1輪2輪と数え、確認していた。
満開は今月末から4月初めという予想だが、この木は気温に大きく影響される。例年だと約1週間で満開になり、各所で花見の宴が開かれる。
例年、桜が咲き始めると世の中がかなり勢いづいてくるようだ。
今年は4月1日から消費税が3パーセントアップし、8パーセントになるため、それまでに“買いだめ”する人が多くなり、トイレットペーパーやティッシュペーパー、洗剤などを多く買い求めているようで、昭和48年当時のオイルショックを彷彿させつ勢いが今、続いている。また白物家電の販売も好調のようだ。
また、ここ数週間、木々の間からは、鳥のさえずりが美しく聞こえてきている。暖かくなったためだろうか、発情期を迎えた猫があちこちで求愛の声を発している。
彼らには増税なんて全く関係ないため、それぞれが“マイペース”で春を満喫できる。
しかし、我々はそうはいかない。
美しい桜の花を愛でながら、例年に比べて慎ましい花見をするしかなさそうだ。
でも、何故かしら、桜の開花はこころがうきうきしてくる。財布の紐も少々緩んでしまいそうだ。
ひょっとして、政府はそれを狙って消費税アップの日程を決めたのだろうか・・・・?