遠くから祭囃子の太鼓の練習音が聞こえてくる。
近くでは“紙垂(しで)”と呼ばれる注連縄などに付けられている白い切り紙を飾った風景をあちこちで見受ける。
いよいよ秋祭りのシーズンが近くなって来た。
子供の頃は付近の田んぼの稲が黄金色に色づいた時期に秋祭りが行われていたような気がするが、稲の品種改良が進み、ほとんどの田んぼの稲が黄金色になっていなくても、秋祭りの時期を迎える。
地方祭には、獅子舞が出たり、神輿が出て豊作に感謝するのだが、近頃はイベント化され、土曜や日曜にメインの行事が行われる所もあると聞く。
20代の後半だったと思うが、町内会の代表で神輿を担ぐ担当になり出掛けた。会社を休み、農家の人に混じって神輿を担ぎ各家庭を回ったのだが、担ぎ終えたあと2,3日、肩が腫れ、痛くて仕事にならなかった。
あれ以来、自分に合わないことはお断りしているが、先日同い年の人と話していて、まだ神輿を担いで楽しんでいると聞き驚いた。
地域コミュニティのひとつ、祭りに参加することは大切だと思いつつ・・・やはり見ている方が楽でよい。そういった意味で私は“お気楽高齢者”になってしまっている。
さて今年はどこの神社の宮出しを見に行こうか。