家電量販店の巨人とまで言われているヤマダ電機。
郊外型の「テックランド」や都市型店「LABI」のほか、傘下にはベスト電器やマツヤデンキなどがあり、グループ全体で国内に約4400店を展開している。売上高は2015年3月期で1.6兆円台。巨人の呼び名にに値する。
ところが、きょう5月末で36店舗を一斉に閉鎖した。うちの近所のヤマダ電機は閉鎖されなかったので影響はなかったのだが、これまで凄い勢いで全国に出店し、家電販売業界のトップになったことを考えると、家電量販店に少なからず影が出始めているような気がする。
今の時代、ネット通販が大変盛んで、ネットに明るい賢い消費者はネットで価格や商品を研究し、比較対照して安い方を買う動きになってきている。
ネット販売が盛況の時代、店舗販売はどのようにして生き残っていくべきかが大きな課題だ。その点、近くにあるヤマダ、ケーズ、エディオンの3店舗を訪ねて同じ商品について従業員と対話してみても、価格が中心の話で、ネット通販との差別化を図っているとは考えにくい。
家電量販店各社は、その有店舗販売の特長を生かし、無店舗販売にできない対話とセールストークで売り上げ向上につなげる研究をするべきだと思う。
ヤマダ電機では、地方の郊外店を閉鎖する一方で、今後は訪日外国人客の需要が見込める都市部の出店などを拡大し、収益性の改善を図りたいと(TBSニュース)にあったが、ほかの家電量販店も店舗を出して、従業員を置いている良さを十分生かしていくよう販売のグレードアップをしていただきたいと考える。