KDDIは、au、UQモバイル、povoなど最大でおよそ3915万回線で 通話や通信がしにくくなっていた障害が全国で"完全復旧"したと発表した。ひと安心だ。
土曜日(2日)から発生していた障害は約80時間続いたという。これまでにソフトバンクやドコモの通信障害が発生したが、このような長時間の障害は初だろう。
ユーザーは障害があったとしても短時間で我慢できる範囲だったら、問題にはならなかったはずだ。今回の"事故"は、私たちが頼ってしまっているデジタル通信に大きな教訓を与えた。
長時間でかつ大きな影響を与えた我慢できる範囲(短時間)の障害ではなかった。
特に、気象庁のアメダス(地域気象観測システム)のデータ配信にまで影響が あったことを見逃してはならない。
アメダスはリアルタイムの観測データを防災関係機関や行政が利用していて、全国で約1300カ所の観測点のうち、約550カ所で配信が停止した可能性があるといわれている。絶対に障害(事故)はないものと信じて運用しているはずだったが、今回の障害は大きな事故につながってなさそうなので、安心してはいるものの、やはりバックアップ回線をしっかり構築しておかなければならないのではないだろうか。
国民の安心・安全を守るのが通信インフラの基本だ。障害が発生しないよう日頃から整備しておくことは当然、それだけの回線に頼るのではなく、安心安全のために、バックアップも整備しておくことも大至急、研究・実施をお願いしたいものだと強く感じた。
ランタナの花がどんどん増えてきた。