新潮文庫 平成24年
この読んでいるのは文庫版で全部で六冊ある。この
本らが持ち込まれたのは一年以上前で、ずっと本棚
に鎮座ましましていたのだが、ユーチューバーで見
ている人が、読んでいたので、どんなもんか、と思
って読み始めた。
いろいろ考えねばならない案件がいくつかあるように
思う。妻に暴力をはたらく夫を死に至らしめるのだが、
そのやり方は北斗の拳的ですごくかっこいい。暴力は
はたらいた、妻は自殺した。しかし、さすがに殺すの
はいささか行き過ぎだ、という見方もあるだろう。
まあ、死には死を、ということか。
青豆は見知らぬ男とやっちゃうのだが、エイズも心配
しないで、そんな危ない女と寝るバカな中年男は恐らく
いないだろう。青豆という女はモテるらしいのだが、
この女はヤバい女だ。フツーの男なら、敬遠するだろう。
アラフィフのこの女と寝た男の勇気とバカさは大したも
のだ。とこの小説に入れ込んでいる自分がいる。(結局、
後編以降は10歳の女の子がレイプされる話でムリとな
って、それもひどいレイプのされ方だ。読みたくなくて
それっきりやめてしまった。)