古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

肌じめり     宇能鴻一郎

2022-11-14 04:42:26 | 宇能鴻一郎

サンケイノベルズ      昭和49年

 

団地妻の性の冒険を描いた長編。

 

長編官能小説とある。芥川賞作家でもある宇能氏の官能小説は

 

はじめて拝読したと思うが、よかったですねえ。時代を感じさ

 

せるが、昔の、ダンナに養われている妻が、団地内で、デッサン

 

しあって、外人の裸見て、そこに、ほかの奥さんが入り込んで、

 

外人とセックス、なんて、ちょっと笑ってしまう展開。それに、

 

この主人公の奥さん、誰にでもひょこひょこついて行って、お

 

イタしちゃうとこがあって、なんかかわいい、というか、無防備

 

すぎる、というか。

 

ぼくはエロ小説はジョルジュ・バタイユ仕込みなので、相当、すご

 

いのでも平気な口なのだが、このエロ小説もなかなかエロかった。

 

これは今の時代には描けない世界だな、という感じ。ラストのスワッ

 

ピングのプロデューサーをTVプロデューサーだと思って、のこのこ

 

熱海までついていって、やっちゃって、あなたもスワップに参加しませ

 

んか、と言って、その参加者が老人ばかりというオチはなんともユカイ

 

だったなあ。

 

             (読了日 2022年10・23 5:23)

 


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