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ガンマンから刑事への転身
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さあ、いよいよダーティハリーですね!
あのねえ、字幕で見てなんだか違和感感じてしまったんだけど・・。
それね、ダーティハリーの声は山田康男じゃないと、ってことでは?
それです。それ!
刷り込みですよね~。ダーティハリーってほとんどテレビの洋画劇場かなんかで見てたので、
強烈に山田康男の声のイメージが強い。
この間からずっと、本物のクリント・イーストウッドの声を聞いているのにね・・・。
これだけは吹き替え版で見たい気がしてきました。
さて、これはシリーズ5作あるうちの第一弾。
サンフランシスコで無差別狙撃事件が起きる。
大胆な犯人は10万ドルをよこさなければ、次の犠牲者を狙うと宣告。
そこで乗り出したのが、サンフランシスコ市警、ダーティハリーことハリー・キャラハン刑事。
ここで、相棒になったのはチコ(レニ・サントーニ)。
この時点ですでに、ハリーと組んだ相棒は怪我をしたり死んだりするという設定になってましたね。
勇気あるパートナーです。
この作品では一度犯人が逮捕されるのに、ハリーの暴力と証拠不足で、釈放になってしまうんだよね。
容疑者の人権という問題。
今、冤罪が話題になっているけれども、それと表裏一体でこのように過度な容疑者への保護の問題もあるよね。
まあ、映画を見ていれば犯人は明らかだけれど、現実はそうは行かないから・・・。
ある意味、やはりこの釈放は正しいんだよね・・・。
ま、そういうことを真剣に考えるという質の作品ではないんだけどね。
それはさておき、犯人の指示で、公衆電話を渡り歩き、走り回り、ふりまわされる刑事。
こういう光景は、その後の映画やTVでも多用されてますね。
この作品がハシリだったんでしょうね。
バスジャックされたスクールバスの上に陸橋から飛び降りるハリー。
おお、アクションだ。
どちらかというと、ニヒルに構えていたそれまでの刑事モノから、アクションする刑事モノへの変遷の出発点なんじゃないでしょうか。
これがもっと過激になると、ダイ・ハードになる。
そういうことですねえ。
この時代のヘアスタイルって、なんだか独特のものがありますねえ・・・。
皆さんやや長髪気味。微妙に時代色があるなあ。
いっそ西部劇なら、そういうのを感じないんですけどね。
ほとんど40年前の作品で、今と同じというのが無理です!
昼食のホットドックか何かをほおばりながら、
銀行強盗を捕まえてしまう。
口をもぐもぐさせながら、言うセリフがカッコイイ。
ここは、今は亡き山田康男さんの吹き替えでご覧ください。
結局この映画でも、彼はガンマンでした!
1971年/アメリカ/102分
監督:ドン・シーゲル
出演:クリント・イーストウッド、レニ・サントーニ、アンディ・ロビンソン、ハリー・ガーディノ
ダーティハリー 山田康雄 吹替版