豪華キャストのオムニバス
* * * * * * * *
またまた、オマー・シャリフ関連で見たこの作品ですが、
何とも豪華キャストのオムニバスとなっています。
一台の黄色いロールス・ロイス。
この車の持ち主が次々と入れ替わっていくのですが、
時代を経て、3人の持ち主の恋愛をからめた情景が描写されます。
まず始めに、1930年。
この時できたてのピカピカ、ニューモデルの黄色いロールス・ロイスは、
ロンドンの国務大臣フリントンが彼の妻の誕生日祝いとして購入しました。
いかにも高級。
あこがれの的の車ですね。
上流社会の社交の場、競馬場の風景が出てきます。
「マイ・フェア・レディ」の一シーンを思い出しました。
それもそのはず、このフリントン氏を演じるのはレックス・ハリスンで、
「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授じゃありませんか!
・・・なるほど~、ですね。
しかし、この冒頭作は、一見しあわせなこの夫婦の心の溝がテーマ。
ちょっぴり苦いストーリーです。
お金があればしあわせとは限らない・・・か。
さてそれから数年後、今度はイタリアが舞台です。
アメリカから観光にやって来たのは
アル・カポネの配下パオロとその愛人メイ(シャーリー・マクレーン)。
観光に使うために、やや流行遅れのこの黄色いロールス・ロイスを購入しました。
ところが、パオロはボスの用事でいったん帰国しなければならなくなります。
のこされたメイは暇をもてあますのですが、
イタリアの大変気のいいイケメン青年ステファンと知り合いになります。
なんと、これがアラン・ドロンですよ。
とびきり若くてぴちぴちの!!
うわあ・・・カッコいい、ステキ!!
イタリアの男性は、女の人ならとにかく声をかけて誘うのが
エチケットみたいに思っていますよね。
このステファンも典型的なそのたぐいなのですが、
いつしか二人の思いは真剣なものに・・・。
でも、ギャングの情婦を横取り・・・となれば命の保証はありません。
正直、このメイさんは、はじめ多少おつむが足りなく思えたりするのですが、
彼女の最後にとった行動には泣かされます。
凛とした女性像がカッコいい。
さて、最後は1941年。
ユーゴスラビア。
もうだいぶくたびれてしまった黄色いロールス・ロイス。
この地をたまたま訪れたアメリカの上流夫人(イングリッド・バーグマン)が
持ち主となりました。
彼女はユーゴスラビアの青年ダビッチと知り合います。
これがオマー・シャリフ。
まってましたっ!!
非常にきな臭い時代です。
彼は祖国にドイツ軍が侵攻しようとするのに対抗し、
レジスタンスの同志を募ります。
始めはやむなく彼に同行した夫人も次第に同調し、
かくして、ロールス・ロイスは戦火をくぐり、
荒くれ男たちを乗せて山道を走り回ることになる。
運転は、どう見ても免許を持っていそうにない、この夫人。
スリルありますよ~。
一台の車がたどる時代の変遷と男女の思い。
堪能しました。
「黄色いロールス・ロイス」
1965年/イギリス/122分
監督:アンソニー・アスキス
出演:レックス・ハリスン、ジャンヌ・モロー、シャーリー・マクレーン、アラン・ドロン、イングリッド・バーグマン、オマー・シャリフ、ジョージ・C・スコット
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またまた、オマー・シャリフ関連で見たこの作品ですが、
何とも豪華キャストのオムニバスとなっています。
一台の黄色いロールス・ロイス。
この車の持ち主が次々と入れ替わっていくのですが、
時代を経て、3人の持ち主の恋愛をからめた情景が描写されます。
まず始めに、1930年。
この時できたてのピカピカ、ニューモデルの黄色いロールス・ロイスは、
ロンドンの国務大臣フリントンが彼の妻の誕生日祝いとして購入しました。
いかにも高級。
あこがれの的の車ですね。
上流社会の社交の場、競馬場の風景が出てきます。
「マイ・フェア・レディ」の一シーンを思い出しました。
それもそのはず、このフリントン氏を演じるのはレックス・ハリスンで、
「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授じゃありませんか!
・・・なるほど~、ですね。
しかし、この冒頭作は、一見しあわせなこの夫婦の心の溝がテーマ。
ちょっぴり苦いストーリーです。
お金があればしあわせとは限らない・・・か。
さてそれから数年後、今度はイタリアが舞台です。
アメリカから観光にやって来たのは
アル・カポネの配下パオロとその愛人メイ(シャーリー・マクレーン)。
観光に使うために、やや流行遅れのこの黄色いロールス・ロイスを購入しました。
ところが、パオロはボスの用事でいったん帰国しなければならなくなります。
のこされたメイは暇をもてあますのですが、
イタリアの大変気のいいイケメン青年ステファンと知り合いになります。
なんと、これがアラン・ドロンですよ。
とびきり若くてぴちぴちの!!
うわあ・・・カッコいい、ステキ!!
イタリアの男性は、女の人ならとにかく声をかけて誘うのが
エチケットみたいに思っていますよね。
このステファンも典型的なそのたぐいなのですが、
いつしか二人の思いは真剣なものに・・・。
でも、ギャングの情婦を横取り・・・となれば命の保証はありません。
正直、このメイさんは、はじめ多少おつむが足りなく思えたりするのですが、
彼女の最後にとった行動には泣かされます。
凛とした女性像がカッコいい。
さて、最後は1941年。
ユーゴスラビア。
もうだいぶくたびれてしまった黄色いロールス・ロイス。
この地をたまたま訪れたアメリカの上流夫人(イングリッド・バーグマン)が
持ち主となりました。
彼女はユーゴスラビアの青年ダビッチと知り合います。
これがオマー・シャリフ。
まってましたっ!!
非常にきな臭い時代です。
彼は祖国にドイツ軍が侵攻しようとするのに対抗し、
レジスタンスの同志を募ります。
始めはやむなく彼に同行した夫人も次第に同調し、
かくして、ロールス・ロイスは戦火をくぐり、
荒くれ男たちを乗せて山道を走り回ることになる。
運転は、どう見ても免許を持っていそうにない、この夫人。
スリルありますよ~。
一台の車がたどる時代の変遷と男女の思い。
堪能しました。
![]() | 黄色いロールスロイス [DVD] |
レックス・ハリソン,ジャンヌ・モロー,イングリッド・バーグマン,シャーリー・マクレーン,アラン・ドロン | |
ワーナー・ホーム・ビデオ |
「黄色いロールス・ロイス」
1965年/イギリス/122分
監督:アンソニー・アスキス
出演:レックス・ハリスン、ジャンヌ・モロー、シャーリー・マクレーン、アラン・ドロン、イングリッド・バーグマン、オマー・シャリフ、ジョージ・C・スコット