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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

白猫・黒猫

2011年03月25日 | 映画(さ行)
猥雑で、生活感あふれ、そしてエネルギッシュ

            * * * * * * * *

ユーゴスラビアの田舎町。
滅多に見ない舞台です。
ここの登場人物たちはジプシーなんですね。
根が陽性でイカサマで音楽やダンスが大好き、
そしてたくましい生活力。
そういう雰囲気に満ちていました。

縦軸は若者ザーレとその恋人イダの恋の顛末。
ザーレの父マトゥコは一攫千金の夢を見ており、
新興ヤクザのダダンに列車強奪の計画を持ちかける。
しかしその計画はあえなく失敗。
マトゥコは息子ザーレとダダンの妹アフロディタの結婚を承諾させられてしまう。
そのアフロディタも、押しつけられた結婚なんてまっぴらと思っており・・・。
恋模様とヤクザ的義理人情模様がコミカルに描かれています。
その町の背景は、
いつでもその辺をアヒルや豚、山羊が歩き回っていてのどかきわまりない。
そんなところでお酒、麻薬、ダンス・・・、
あげくは銃も撃ち放題。
何とも猥雑で、生活感あふれ、そしてエネルギッシュ。


さてしかし・・・。
う~む、そもそも何でこの作品を選んでしまったのだったか。
この題名にひかれたせいもありますね。
確かに作品中のドタバタな出来事を黒猫・白猫があきれて見守っておりました。
しかし、私はジャンルをいとわず映画を見ているつもりでも、
何となく見ていないジャンルがあったんだなあ、と気づきました。
それがこの手のコメディというよりはドタバタ・・・。
面白いといえば面白いのですが、
何だか2時間損した・・・という気持ちの方が強い。

惨敗です。(T_T)

黒猫・白猫 スペシャル・エディション [DVD]
バイラム・セヴェルジャン,スルジャン・トドロヴィッチ,ブランカ・カティチ
キングレコード


「黒猫・白猫」
1998年/フランス・ドイツ・ユーゴスラビア
監督:エミール・クストリッツァ
出演:バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トロヴィッチ、ブランカ・カティク、フロリアン・アジニ