映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ドン・ジョン

2015年04月07日 | 映画(た行)
結局はオーソドックスなラブ・ストーリー



* * * * * * * * * *

伝説のプレイ・ボーイ、ドン・ファンにちなんで
友人たちから「ドン・ジョン」と呼ばれるジョン(ジョセフ・ゴードン=レビット)。
その名の通りナンパはお手の物で、女はよりどりみどりなのですが、
実は、生身の女性よりポルノビデオで自慰するほうがイイと思っているのです。

ある時、極め付きのセクシー美女・バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)と付き合い始めますが、
それでもまだネットのポルノビデオをやめられない。
それでもジョンは、彼にとって理想の美女・バーバラに言われるままに、
家族に彼女を紹介し、大学の講座にまで通い始めるのですが・・・。



本作、題材はきわどく扇情的ですが、
結局はオーソドックスなラブ・ストーリーなのでした。
大学の講座でジョンは、年上の女性・エスター(ジュリアン・ムーア)と知り合います。

初めてあった時は、何故か一人で泣いていた彼女。
でも、馴れ馴れしく話しかけてくる彼女を煙たくも思っていましたが・・・。
自分勝手なセックスではなく、
互いをいたわり心を通わせる愛の行為こそが、本当の満足をもたらす・・・
という、そのことに気づいていくストーリー。
はじめの方は男性目線。
終盤は女性目線のストーリーなんですね。
だから、女性ははじめの方だけで嫌にならないで、
ちゃんとおしまいまで見ることをオススメします。



いつもむっつり黙り込んでいるジョンの妹が、
終盤に語る一言が、いかにも効いています。
これで、全てがご破算になって、また動き始める。



それにしてもスカーレット・ヨハンソン、
実に色っぽいです・・・。
これにくらっと来ないほうがおかしい。
バーバラの男性操縦術はなかなかのものですが、やり過ぎなんですよね。
やはりすべてを自分の思うままに、ではなくて、適当な頃合いを見つけるべきです。
それに気づくまでには、まだ多くの男性遍歴が必要そうだ・・・。 
ジョセフ・ゴードン=レビットの監督兼主演作品、
今後もまた期待しています。

ドン・ジョン [DVD]
ジョセフ・ゴードン・レヴィット,スカーレット・ヨハンソン,ジュリアン・ムーア
KADOKAWA / 角川書店


「ドン・ジョン」
2013年/アメリカ/90分
監督:ジョセフ・ゴードン=レビット
出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、トニー・ダンザ、ロブ・ブラウン、