信長を置き去りに、勝手に動き出す登場人物たち
* * * * * * * * * *
この、11巻と12巻の合間にテレビドラマがありました。
小栗旬さんと柴咲コウさんの繰り広げる協奏曲は
それなりに面白くはありましたが、
ここまで原作と変えてしまってよいのか・・・と、
原作ファンとしては戸惑いもありました・・・。
まあ、ほとんど別物と考えたほうがいいのかも。
さて、ということでこの12巻、元に戻って地味~な歴史物語となります。
手取川の戦い
・・・かなりの歴史オタクでなければよくわからないと思うのですが、
秀吉が柴田勝家と決裂して、勝手に上杉との闘いから戦線離脱して帰ってきてしまったという、
ああ、それなら聞いたことがある、というあの場面です。
このあたり、秀吉のかなり特異な本作上の設定が生きる場面ですね。
なぜそんなことが起こってしまったのかという。
そして、またもや謀反を起こす松永久秀。
サブロー信長は同時代の人物として彼となんとかうまく付き合って行きたいと思うのに、
松永はもともとがヤクザなので、一筋縄ではいかない。
この辺りも、元々の設定が生きる所。
次第に著者の張り巡らせた人物関係の構想が物をいい始めます。
現代人信長サブローの意図を置き去りに、
それぞれの人物たちが勝手に動き出した感のあるこの辺り、
「歴史物語」として、また興味が深まってきます。
冒頭にある「小休止」の章では、
おいっちゃんがまたまた強烈なブラコンぶりをみせますが、
その彼女を見つめる家康くんの眼差しが優しい。
茶々、初、江の無邪気で可愛らしい三姉妹には
やはりどうしても思い入れがあって、つい注目してしまいます。
相変わらずおゆきちゃんの気持ちには、全く気がつかないサブローは、
罪作りなことであります。
しかし、彼女が選んだ道。
応援したくなりますね。
「信長協奏曲 12」 石井あゆみ ゲッサン少年サンデーコミックス
満足度★★★★☆
信長協奏曲 12 (ゲッサン少年サンデーコミックス) | |
石井 あゆみ | |
小学館 |
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この、11巻と12巻の合間にテレビドラマがありました。
小栗旬さんと柴咲コウさんの繰り広げる協奏曲は
それなりに面白くはありましたが、
ここまで原作と変えてしまってよいのか・・・と、
原作ファンとしては戸惑いもありました・・・。
まあ、ほとんど別物と考えたほうがいいのかも。
さて、ということでこの12巻、元に戻って地味~な歴史物語となります。
手取川の戦い
・・・かなりの歴史オタクでなければよくわからないと思うのですが、
秀吉が柴田勝家と決裂して、勝手に上杉との闘いから戦線離脱して帰ってきてしまったという、
ああ、それなら聞いたことがある、というあの場面です。
このあたり、秀吉のかなり特異な本作上の設定が生きる場面ですね。
なぜそんなことが起こってしまったのかという。
そして、またもや謀反を起こす松永久秀。
サブロー信長は同時代の人物として彼となんとかうまく付き合って行きたいと思うのに、
松永はもともとがヤクザなので、一筋縄ではいかない。
この辺りも、元々の設定が生きる所。
次第に著者の張り巡らせた人物関係の構想が物をいい始めます。
現代人信長サブローの意図を置き去りに、
それぞれの人物たちが勝手に動き出した感のあるこの辺り、
「歴史物語」として、また興味が深まってきます。
冒頭にある「小休止」の章では、
おいっちゃんがまたまた強烈なブラコンぶりをみせますが、
その彼女を見つめる家康くんの眼差しが優しい。
茶々、初、江の無邪気で可愛らしい三姉妹には
やはりどうしても思い入れがあって、つい注目してしまいます。
相変わらずおゆきちゃんの気持ちには、全く気がつかないサブローは、
罪作りなことであります。
しかし、彼女が選んだ道。
応援したくなりますね。
「信長協奏曲 12」 石井あゆみ ゲッサン少年サンデーコミックス
満足度★★★★☆