血みどろドラマー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/37/ecd516947c3df82e389c9735935033aa.jpg)
* * * * * * * * * *
名門音楽学校で世界的ドラマーを目指すアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)。
伝説の教師と言われる、フレッチャー(J・K・シモンズ)の指導を受けることになります。
しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは、
奏者に容赦無い罵声を浴びせた狂気のレッスンを繰り広げます。
必至に食いついていこうとするアンドリューにも
ただならぬ悪意(としか思えない)をむき出しにし、しごき続ける・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/97/ca871ee60e3c9d052f9f98155e908ed0.jpg)
この師ありて、この弟子ありとでもいいましょうか、
フレッチャーも狂気じみてはいますが、
アンドリューもせっかく親しくなり始めた彼女と別れてまでドラム一筋にのめり込む。
普通ならあれだけ罵声を浴びせ続けられたらとっくにやめているのかも。
しかし、フレッチャーに降りろと言われてもなお、
ここは俺の場所だと粘り続ける彼こそもまた、鬼なのであります・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/25/dfe92c1e3e56dd81b7cf70f9d9c8cfe0.jpg)
しかし、ある事件を経た後、再開するふたり。
一時分かり合えたように見えて、
そのあとで私達はまた戦慄のシーンを見ることになります。
ステージ上で繰り広げられる死闘。
この師弟の愛憎に戦慄しクラクラしてきますが、
ラストはそれすらも吹き飛ぶ、音・リズムの真髄に
私達はまた忘我の境地に誘われるでしょう。
いやあ・・・、なんともすさまじい。
ただただ、唖然。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/a4/f8dd7fa7225d20b8047df0f3c44bc91d.jpg)
J・K・シモンズは、いろいろな作品で、バイプレーヤーとしてお目にかかってはいましたが、
ここまで主役級に全面に出てきた作品は初めてですね。
本作でアカデミー賞助演男優賞を獲得していますが、
それには誰も文句はないと思います。
こんな先生に怒鳴られたら、おしっこちびりそうです。
すくんでしまって、その後まともに演奏なんかできなさそう・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/72/1c3da661d75e31dde8492952050d0be1.jpg)
本作中にはアンドリューがチームの人達と談笑したり慰め合ったりするシーンが全くありませんでした。
彼にとっては周りはみなライバル・・・。
特に同じドラマー同士のひりひり感も、並大抵ではありませんでした。
アンドリューは一見気弱で、人と目を合わせて話すことができず、
気になる女の子に声をかけるのにも躊躇します。
その彼が、ことドラムについてだけは強烈な執着心と上昇志向を見せる。
・・・まあ、ほかのことは何もできないという自覚があるからなのかもしれませんが。
全く、この師弟に関しては、どちらも常軌を逸している。
が、だからこそ常人には達することのできない
音楽の高みにまで行くことができるのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/cb/4dd2bd962c6934a42e6ce281589a9a2e.jpg)
「セッション」
2014年/アメリカ/107分
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ、メリッサ・ブノワ、ポール・ライザー、オースティン・ストウェル
ドラムにしびれた度★★★★☆
戦慄の師弟関係度★★★★★
満足度★★★★☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/37/ecd516947c3df82e389c9735935033aa.jpg)
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名門音楽学校で世界的ドラマーを目指すアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)。
伝説の教師と言われる、フレッチャー(J・K・シモンズ)の指導を受けることになります。
しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは、
奏者に容赦無い罵声を浴びせた狂気のレッスンを繰り広げます。
必至に食いついていこうとするアンドリューにも
ただならぬ悪意(としか思えない)をむき出しにし、しごき続ける・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/97/ca871ee60e3c9d052f9f98155e908ed0.jpg)
この師ありて、この弟子ありとでもいいましょうか、
フレッチャーも狂気じみてはいますが、
アンドリューもせっかく親しくなり始めた彼女と別れてまでドラム一筋にのめり込む。
普通ならあれだけ罵声を浴びせ続けられたらとっくにやめているのかも。
しかし、フレッチャーに降りろと言われてもなお、
ここは俺の場所だと粘り続ける彼こそもまた、鬼なのであります・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/25/dfe92c1e3e56dd81b7cf70f9d9c8cfe0.jpg)
しかし、ある事件を経た後、再開するふたり。
一時分かり合えたように見えて、
そのあとで私達はまた戦慄のシーンを見ることになります。
ステージ上で繰り広げられる死闘。
この師弟の愛憎に戦慄しクラクラしてきますが、
ラストはそれすらも吹き飛ぶ、音・リズムの真髄に
私達はまた忘我の境地に誘われるでしょう。
いやあ・・・、なんともすさまじい。
ただただ、唖然。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/a4/f8dd7fa7225d20b8047df0f3c44bc91d.jpg)
J・K・シモンズは、いろいろな作品で、バイプレーヤーとしてお目にかかってはいましたが、
ここまで主役級に全面に出てきた作品は初めてですね。
本作でアカデミー賞助演男優賞を獲得していますが、
それには誰も文句はないと思います。
こんな先生に怒鳴られたら、おしっこちびりそうです。
すくんでしまって、その後まともに演奏なんかできなさそう・・・。
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本作中にはアンドリューがチームの人達と談笑したり慰め合ったりするシーンが全くありませんでした。
彼にとっては周りはみなライバル・・・。
特に同じドラマー同士のひりひり感も、並大抵ではありませんでした。
アンドリューは一見気弱で、人と目を合わせて話すことができず、
気になる女の子に声をかけるのにも躊躇します。
その彼が、ことドラムについてだけは強烈な執着心と上昇志向を見せる。
・・・まあ、ほかのことは何もできないという自覚があるからなのかもしれませんが。
全く、この師弟に関しては、どちらも常軌を逸している。
が、だからこそ常人には達することのできない
音楽の高みにまで行くことができるのかもしれません。
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マイルズ・テラー,J・K・シモンズ | |
ギャガ |
「セッション」
2014年/アメリカ/107分
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ、メリッサ・ブノワ、ポール・ライザー、オースティン・ストウェル
ドラムにしびれた度★★★★☆
戦慄の師弟関係度★★★★★
満足度★★★★☆