メイクアップ技術が素晴らしい
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1994年第66回アカデミー賞メイクアップ賞受賞作。
インテリアデザイナーのミランダ(サリー・フィールド)は、
子供と遊ぶしか能のない夫・ダニー(ロビン・ウィリアムズ)にうんざり。
ついに離婚を決断します。
子供が生きがいのダニーは、週に一度しか子どもたちと会うことができないことに、失望。
そこで、映画の特殊メイクの仕事をしている弟に力を借りて、
老婦人・ミセス・ダウトに変装し、通いのお手伝いとしてミランダの家に入り込むことに成功します。
これまで、夫としては家の中のことを何もしてこなかったダニーですが、
お手伝いさんとあっては何もしないわけには行きません。
掃除や料理をこなし、今までは一緒に遊ぶだけだった子どもたちにも時には厳しく規律を守らせます。
次第に子どもたちのみならずミランダにも信頼を得ていく、“ミセス・ダウト”。
そんな中で、ミランダはハンサムなスチュー(ピアース・ブロスナン)と親しくなっていき、
ダニーには新たな仕事のチャンスが舞い込みます。
ところが、ミランダとスチューの食事の日と、仕事の面談の日時が重なってしまい・・・。
まあ、お定まりのてんやわんやとなるわけですが・・・。
それにしても、ミセス・ダウトのメイクアップは、さすが賞をとるだけのことはある。
もう20年以上も前の技術とは思えない素晴らしい完成度。
60歳くらいのいかにも品の良さそうな老婦人なんですよ。
私はもっとけばい感じだったような気がしていたのですが、
そんなことはなくて、ほんとに自然で、美しいとも思える顔。
体つきはいかにもごついですけれど、それすらも利点に見えるくらい。
ダニーはもともと声優の仕事をしていたので、声色はお手のもの。
だからミセス・ダウトの話し方もしっかり老婦人、というところもミソです。
本作、続編が企画されていたらしいのですが、
ロビン・ウィリアムズが亡くなって、取りやめになったそうです。
ロビン・ウィリアムズを偲ぶにはもってこいの作品。
本作のピアース・ブロスナンは007ジェームズ・ボンドの役に就く直前。
若くて新鮮!
<WOWOW視聴にて>
「ミセス・ダウト」
1993年/アメリカ/125分
監督:クリス・コロンバス
出演:ロビン・ウィリアムズ、サリー・フィールド、ピアース・ブロスナン、ハーベイ・ファイアスタイン
ロビン・ウィリアムズの魅力度★★★★☆
変装度★★★★★
満足度★★★★☆