大会が近い。4月以来のハーフ、夏場に落ちた体力、走力を回復させにゃならん。そんなにサボってた気はないのだが、ゆるめのトレーニングだと、加齢による体力ダウンをカバーできない。うーん、残念ながら、歳を感じる。自己ベスト更新なんて思いもよらないが、せめて2時間内で走りたい。
大会2週間前までに2度はハーフを走っておきたい、そりゃ、不安だから。で、先週に引き続き、今回も走った、21.1km。我が家から米沢の入り口、ヤマザワ花沢町店まで走るとちょうどハーフのハーフ、10.5km。ここで折り返せば、ぴったしハーフ。駐車場をぐるっと一回り、恥ずかしい?そんな気持ち、とっくに消えてるよ。
このルート、ずっと歩道が完備されているし傾斜も緩やかななので走りやすいのだが。車で走れば平坦にしか感じられない道だが、走ってみると、いや、なかなかきついぞ、アップダウンが。辛いから回りの景色になんか目が行かないけど、上り坂だけは敏感に反応する。わっ!また上り!またまた上り!車生活ってヤツは、こういう微妙な高低差とか、歩道のあるなしとか、舗装の具合とか、意識から追放してしまうものなんだ。誰もが車で走り回ってるわけじゃない。交通弱者の感覚を実感するためにも、たまにやぁ通勤道路を自力で走ってみるってのも大切なことかもしれない、なんて、どうでもいいこと考えながら走った。
調子の方は、悪い!めちゃめちゃ悪い!痛めていた左足足裏の筋が、一歩踏みしめるごとにズキーン。さらに、午前中薪割り作業中にぶっつけた右足ふくらはぎの打撲痛が点から面へとじわじわと侵攻開始、ふくらはぎ全体が晴れ上がっていくのがわかる。両足の故障を庇うように走るから、走り方はますますぎこちなくなる。ペースは思いっきりダウンしてキロ6分30秒台がやっと。もう、止めたい!って弱気もじわじわと這い上がってくる、が、ここで止まったとして、その後どうするの?残りの距離を歩いて帰るのか?2時間以上もかけて!そりゃあり得ないだろ。だから、仕方なく走る。痛みを堪える。
それでも、人間の身体って不思議なもんだ。着地の仕方をいろいろと試して行くと、痛めた筋を刺激しない走り方があることに気がついた。できるだけ親指の付け根部分からそっと足裏を下ろしていくと、行ける!行ける!ただ、油断すると足の着き方を間違えて、激痛が走る。もう、ほとんど着地だけに意識を集中してどうにかこうにか走りおおせた。タイム、2時間5分。ふーーーっ。
こんな無理無体な走り方したから天罰覿面!ますます足の裏の痛みが激しくなった。レース本番まであと10日。怪我した時は、思い切って休む!ってマラソン読本には書いてある。が、体力、走力の低下が不安、せっかくここまて戻った力をせめて保ちたい!どうする?痛くて走れないが歩くならどうだ?大会前の調整にはウォーキングが良いって聞いたぞ。よろしい、ジムで歩くことにしよう。
なんか情けないよな、いつもは颯爽と?ランニングしているマシーンの上で、えっちらおっちら歩き続けるなんて。こんなんで体力低下を防げるのか?もちっと、負荷掛けないとだめなんじゃないか?ほらほらほら、いつもの、頑張っちゃう病が悪魔の囁きだよ、って、わかっていても、やっちゃうんだよね。スピード上げると痛いから、傾斜を付けたらどうだ?試しに二目盛り上げてみる。おっ、いいんじゃないか?斜面のお陰で、足裏の着き方が変わったんだろう、痛みをまったく感じない。すしよし、それじゃさらに二目盛り、ちょっと急な坂道上がるくらいの傾斜にして歩く。いいねぇ、お尻と太ももの筋肉が鍛えられてる感じ伝わってくる。足の痛みないから、さらに悪化させることにはならんだろう。5kmほどのウォーキングを済ませトレーニング終了。
翌日、なんと、足裏の痛み、和らいでいるじゃないか!なんとねぇ!なんと!だよ。いくら痛みが来ないからって、坂道速歩だよ、悪くはなっても良くなるわけないさ、って予想が簡単にひっくり返された。本当に、本当に人の身体って不思議なもんだ。無理矢理こじつけるなら、坂道歩行で足の裏が適度にストレッチされて、痛めていた筋が少しずつ治癒していったってことなのかもしれない。軽くマッサージをしたのと同じ効果なんだろう。良かった!
念のため、3日間、ウォーキングを続けて、痛みはかなり引いたので、明日からは軽く走ってみよう。それにしても、身体って玄妙なものだよなぁ。