いよいよ始まった。米沢市芸文協会のステージフェスタ。今年は県芸術祭の開幕記念でもあるので、緊張感たっぷりだ。会場も使い慣れた市民文化会館ではなく伝国の杜なので気を使う。会館を使っての事前の練習もこれまで全くなく、今日明日のリハーサルで、出はけ、立ち位置、音響、照明、すべて決めなくてはならない。臨機応変の決断力が試される。
今回は、昨年、一昨年と舞台を仕切ってくれたエミがおめでたで出られないのも痛い。格上げのカナミの負担は相当のものになるなあ。手足として元気一杯働いてくれた米沢中央演劇部が大会で手伝ってもらえないのも本当に辛い。
予定していた出演者がでられず、急遽、置農演劇部卒業生に助けてもらったり、九里ダンス部救われたりと、これまでのご縁の有難さをつくづく感じている。
今年の目玉はいろいろあるが、中でも、昔話の語り部をお願いしたことだろうか。「姥捨」と「笠地蔵」を語ってもらうことにしている。これまで4回稽古してみたが日頃から語り慣れていることもあって、心地よく聞いていられる。この、語り口の懐かしさはだれもが記憶の片隅にしまっているものだろう。可動型座敷も特注し、囲炉裏端で若者が話を聞く情景を作った。この語りから、伝統=年寄りを大切にすることとか、思いやる気持ちの大切さなどにストーリーをつなげている。
テーマは「おしょおしな」それは愛の言葉だというにある。舞台全体に散りばめた「愛」「米沢」、観客にきっと伝わることだろう。