ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

忙中閑あり!パン作り

2016-02-17 10:31:02 | 暮らし

 菜の花座春公演の台本締め切り、ずずっ、ずずっと迫ってくる。そろそろ資料の読み込みなんて終わりにして、構想を練る段階なのに、まだ数冊は読まねばならぬ本が溜まっている。概観的なものから読み始めたので、残っているのはすべて核心に関わるものばかり、適当に間引いて済ますってわけにはいかない。だから、録り溜めた映画に目もくれることなく、読書に没頭の毎日だ。なんて書いたって、走ったり、ブログ書いたりしてるから、嘘はばればれなんだが、気持ちとしては、せっぱ詰まってきている。一心不乱の気分でいる。

 でも、時には気分転換だって必要じゃないか?いや、だから、ランニングとブログは義務だから、気晴らしにはならないの。出掛けてみるとか、ネットの中を彷徨うとか、でも、どちらも買い物に行き着いてしまって、結局無駄金使いがいいとこ。いかんよ、これは。だから、浪費につながらず、適度に時間を費やして、気分の転換にもなって、できればちょっとお小遣いにもなる、なんて気の利いた時間つぶしがないものか?そんな甘い話しがあるわけないだろ!いや、あるんだこれが。

 パン屋さん!知り合いから頼まれて、半日仕事のちょこっとパン屋。売るってほどのことじゃなくて、食べたいなぁ、ごはんパン!たまには作ってくれないかなぁ!なんておねだりされちゃうとね、うーん、やることあるんだけどなぁ、締め切り間近なんだよねぇ、と言いつつも、まぁいいか。気晴らしってことで。

 今日のパン屋さんは、塩味のプレーン食パンと、バター、卵、牛乳たっぷりの三色パンだ。詰め物は紅玉リンゴの蜂蜜煮、自家製カスタードクリーム、それにチョコレート。昔よくあった3つの菓子パンを三角形に置いて型焼きしたあれ、て言っても若い人にゃわからないだろうが、あの型今じゃ手に入らないので、細身のパウンド型で焼いている。これがけっこうみなさんのお気に入り。生地の配合も高級だし、フィリングも手作り中心、贅沢なパンだよ。しかもどちらもごはんパン。小麦粉の半量の炊きたてご飯が一緒に練り込まれている。だから、香りも香ばしいしもっちりとした噛みごたえがたまらない。まっ、また、食べたいっ!って声があちこちから上がる、これ当然。

 いっそパン屋に!なんて誘惑もままあるけど、そこはやっぱり飽きっぽい性格だから、とてもとても毎日パン焼いて過ごすなんてできない相談なんだな。まっ、こうやって気まぐれパン屋、気晴らしパン屋がお似合いなんだと思う。たまにしか要望に応えないから、もらった人の喜びもお大きいしね。ちょっとの失敗なら、突っ返されることもない、おっと、これは甘えってもんだけど。

 塩味プレーンは高めの温度でしっかり焼いた。今窯に入っているのは三色パン。焼き色が着きやすいので、やや温度を下げてじんわりじっくりと焼く。家庭用調理オーブンだとこの温度の加減がとても難しい。もちろん、温度コントローラーなんて機能はついていないから、中にぶら下げた温度計を頼りに、つまみを微妙に調節してガス量を変えて行く。窯って奴は、中全面が温度計通りってわけじゃない。上昇中の200℃か下がってきた200℃かでも内部の熱量は異なる。もちろん、焼く量によっても、温度は大きく変わる。そんなこんなを頭に入れて、5~10分に一度は中を覗きながら、焼き上げて行く。けっこう失敗だって多いんだ。特に、上火がどうしてもきつくなるから、表面焦げて、中は焼きが足りないなんてことがおきやすい。そこで力を発揮するのが、お手製の上火調節器?!だ。なーんて大それたもんじゃない。針金でフレームを作ってアルミ箔を張っただけのもの、ある程度焼き色がついたらこれを突っ込み、上火を遮断してやる。窯の余熱で中まで火を通すってことも大切な技術だ。

 まっ、自慢しちゃうけど、こんな家庭用器具だけで、常にそこそこの品質のパンを焼いていけるてのは、なかなかのもんだと思うよ。だから、注文もくるわけだし。

 さっ、焼き上がったゾ!あちゃちゃちゃ!ちょっと焼き色きつ過ぎ!タイマー押し忘れちゃったんだよね。いかん、上手の手から、またまたまた水漏れだぁぁぁぁ!

 

 

 

コメント
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