ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

免許証返納にうろたえぬために!

2016-02-24 09:49:20 | 世の中へ

 免許証返納が人生の上がりだって、前々回に書いた。誰にだってわけへだてなくやってくる。おっと、免許証持ってない人は別だけど。

 人生の上がりである以上、当人の納得が大切だ、ってのが前回のテーマだった。そんじゃ、どうやったらすんなりと、あるいは渋々でも、仕方ねぇな返すしかねえか、って合点するかってことになる。

 まず、免許証を失うことによって生活に困難が生じないようにするってことが一番目の課題だ。日々の必需品を買いに出掛けられなくなる。これはたまらない。生きていけない。が、ここは、配達サービスの広がりが解決してくれるだろう。例えば我が家だが、基本的に買い物には行かない。週に一度生協が注文品を届けてくれている。月1の手作りソーセージ配達なんて贅沢だって享受している。本や衣料品なんかはネットで買う。車に乗らずに過ごす気なら1週間だって1ヶ月だって暮らせる。自炊が面倒になったら、宅配弁当サービスだってある。(僕の場合、これ頼むようになったら、そこがほんとの上がりだって思うけど。)これで暮らしについては解決。

 次に厄介なのは、人とのつながりをどう保つかってことだ。以前ならお茶飲み仲間ってのがあって、ご近所を巡り歩いて、お茶飲みしながら暇をつぶせた。でも、これからの年寄りは、そんな近距離交際じゃ物足りないはず。趣味の仲間であったり、ボランティアグループであったり、それぞれ譲れないつながりってものを持っているんじゃないか。足はもぎ取られた、でも、仲間にゃ会いたい、このジレンマをどう克服するか?

 ここは、やっぱ、若いやつらと同じ、SNSじゃなかろうか。フェースブックとかLINEとか、年寄り向けのサービスであったり、年齢を超えてつながれグループであったり、ともかく、居ながらにしてつながれる力を大いに発揮することだと思う。行政なんかも、年寄りのSNSリテラシーを上げる教育に取り組むべきだし、アプリの開発や新規事業なんかも、この層を狙ったものがどんどん出てくるといい。例えば、オフ会サービスなんてのはどうだろう。一つの高齢者グループが月一とかに集まるお手伝いをする。メンバーの意向をくみ取り、会場を設定し、車を回し、久しぶりの邂逅をお膳立てする、なんてのもけっこう商売になるかもしれない。ネットを通して、趣味や習い事をバックアップするなんてサービスも繁盛しそうだ。肉親ではない小さな子どもたちとスカイプでおしゃべりするなんてのも、年寄りの心を和ませてくれるんじゃないか。子どもたちの情操教育としてもいいんじゃないか?ね、いろいろありそうじゃない、アイディア豊かな人たち、考えてごらんよ。

 ともかく、年寄り=介護って短絡思考から抜け出すことだ。高齢化社会というのは、いろんなレベルの年寄りが生まれてくる社会なんだ。人生上がり、即介護なんかじゃない。上がった後だって、実は様々に人生を楽しんで生きていきたいはずなんだ。年寄りをワンパターンに押し込めるな!豊かな上がり人生を保証する社会の仕組みを作っていくこと、これができてはじめて成熟社会って言えるんじゃないかな。

 

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