ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

シニア演劇学校、レッスンはあの手この手

2016-07-05 09:20:37 | シニア演劇

 さぁて、今週はなにやろうか?先週は「外郎売り」の発表会やって、残った時間はパントマイムで日常生活を表現するてのをやった。その前はダンスの講習、これは専任講師にお任せ、こちらは写真撮影係、まずはお付き合いでやり過ごせた。

 11月公演の稽古に入るまで、まだ1か月半もある。毎回、毎回、なにを教えて行くか、考え続けて稽古日を迎える。台本書いたり舞台作ったりは、まあ、そこそこ自信があるし、好きな仕事なので、楽しんで取り組めるんだが、基本レッスンとなると、柄じゃないなぁ。置農演劇部指導してた時だって、次々に舞台で追って力を付けていくってやり方だったから、発声とダンス以外の基礎トレーニングはほぼゼロ、ワークショップとかエチュードとかノウハウなんて持ってない。いや、知らないってわけじゃない。高校生の講習会とか一緒に出て、それなりに熱心にメモしたりしていたから。でも、やっぱり苦手は苦手。

 ワークショップとかって、その場の雰囲気がとても大切で、参加者を上手に乗せて行く必要がある。そいつが得意じゃないんだなぁ。せいぜいテンション高めてリードしてはいるけど、どっか引いてる自分がいる。これって役に立つのか?と疑り深い僕がいる。参加者、退屈してんじゃないか、不信に感じてじゃないか、常に責められてる気がして落ち着かない。だから事前にいろいろ考える。受講者が楽しんでやりがいあるものを考える。

 発声から身体表現、声と動きの総合表現、そして、演劇表現へ、と自分なりに順序だててはいるが、発声はともかく、その後の技量習得のレッスンとなると、これなら絶対!って確信持って進めることができない。弱ったもんだ。

 今回のメニュー、ストレッチ、発声一通り、「動いて津軽海峡」、「円ダンス」、「ビーチボール脳トレ」、「見立てマイム」、照明装置説明。中の4つがわからない?「動いて津軽海峡」は「津軽海峡冬景色」を気持ちよく歌いながら、その情景や歌い手になって自由に動き回るってものだ。狙いとしては、他者の目を気にせず歌と動きに没頭するってこと。歌って気持ちが入りやすいから、素の自分から離れやすい。カラオケの恍惚を身体にまで広げようってレッスンだ。上手く行った。みんななり切って歌い動いていた。その気持ちの高ぶりの中で、「円ダンス」、置農演劇部定番だ。みんなで輪になり、1人が真ん中で踏むステップをまねてみんなで踊る。もちろん、センターは次々代わっていく。なかなかいいなぁ。今年のメンバーは乗りもいいし、音や動きの感覚がシャープだ。ふっと、ミュージカルもいいかも?なんて気の迷い。

 次の「ビーチボール脳トレ」は4期生のコントで考え出したやつ、1個のボールをやりとりしながら、花とか果物とか食べ物とかを叫んで次にパスするゲーム。体を動かしつつ次に言うものを考える、認知症予防にはもってこいのトレーニングだ。地名、県名、国名まで行って、初代チャンピオンには事務局Gが勝ち上がった。まっ、前からやってるし、一番若いからね。

 最後の見立てマイムは、舞台上にあるものをなんでも使って、それを何か別のものに見立ててショートストーリーを作るってものた。こちらもマイム。言葉が使えると、そっちで説明してしまって、動きで表現する意欲が薄れるからね。箒で電車ごっこしたり、椅子が自動車の運転席になって3億円事件再現したり、

 開き足が絵のキャンバスになるなんて途方もないものまであった。

  

 見立てとしてはありきたりだが、箱足でベンチを作り、恋をささやくアベックそれを覗き見して、二人を追い出すアベック、なんてなんかコントになりそうな設定もあって、やる方も見る方も大いに楽しめた。

 2時間半のレッスン、盛りだくさんだろ。飽きさせちゃいけない、ってサービス精神の結果だ。今回はほぼ上手く行った。みんな時間を忘れて熱中していた。音楽や動きに没入する度合いもぐっと高まってきている。もちろん、チームとしての一体感も生まれてきている。いろいろ工夫したこちもほっと一息だ。

 が、早くも次回レッスンが近づいてすいる。さぁて、なにやろうかなぁ、今週は。

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